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異能力?部活動バトル!  作者: Kesuke
1日目
14/35

重厚なメディバル・ウォーフェア 5

「ヒィ、もう能力は解除しましたから! 許してください!」

「お前、俺の幼馴染を殺されかけて、挙句に消化剤まみれにさせられて許すもくそもないんだよ」

「それはちが...くはないんですけど出来心といいますかですね、ははは...」

「やっぱり殺る気だったんじゃねぇかよ」

「でもあれ自動操縦なんですよ! 言うこと聞かないんです! アレ」


それにしてもよく喋る奴だな、こいつは。 細いし弱そうだしメガネだし。 ニコポと俺なら簡単に殺れそうだ。


「とりあえず殺らないといけないならさっさと殺るしかねぇな」

「ま、待ってくださいよぉぉ。 そういえば森崎若菜ちゃんはだ、大丈夫かな〜...とか言ってみたり...」

「誰ともしらねぇお前が若菜ちゃんとか言ってんじゃねぇぞ」

「おい、流石にその言葉はかなりキモいぞ」

「これが幼馴染特権だよ!!」

「なんだよソレ」


「す、隙ありぃぃぃ!」

「あっ」


まじかよ。 勝ったと思って油断しすぎた。 この野郎、また黒い騎士を召喚しやがったぞ。 さっきの騎士よりもさらに輪をかけてゴツい熊みてぇな騎士だ。 しかも武器にメイスは流石ににヤバいぜ。 当たったら悲惨な死に方をするのは確定だろ。

それにあのメガネ、ちゃっかり騎士の背中にしがみついてやがる。



「さっきはよくもやってくれたなぁ! 骨折とかしたらどうするんだよ!」

「一旦退がれよ、三上」

「あ、ああ」

「絶対に、絶対に許さないぞっ! 漫研部の意地にかけてみんな見返してやる!」


「さて、水瀬には森崎の様子を見てもらってるからな。 殺るところはあんま見せたくねぇ」


すげぇ、ニコポの余裕はなんなんだ? この、勝利を確信してるって感じはよぉ。


騎士がのしのし歩いてくる。 が、体格と植栽のせいでさっきの騎士より動きが鈍そうだぞ。


「俺と戦った時を思い出せよ。 前衛はお前、後衛は俺、締めは坂上先輩な」

「ちょ! 言ってる意味がわからねぇよ!」

「僕の前で余裕見せてるんじゃあねぇよぉぉ!」


騎士のメイスが振り下ろされる、だが、力はすごそうな分、動きが鈍い。 青いオーラが見えるせいか、なんとなくだけど、どういう攻撃が来るのか分かるぞ。 よし、落ち着いてさえいれば、この騎士の攻撃は避けられる。

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