休憩
キーンコーンカーンコーン
チャイムがなった。
「……休憩だ。」
「刹那、椿、外に行こ!!」
「総一郎僕は!?」
「アハハ、勿論彰も。」
「……十分しか時間無いんだぞ」
むしろこんな話をしているだけで時間は過ぎるんだ。
行くなら行くで、早く行動すべきだろ。「刹那はなにしたい?」
俺か?
「椿もいるんだろう……ならキャッチボールで良いんじゃないか?」
「僕サッカー!!」
「総一兄さんサッカーは四人じゃ出来ません。」
「パス回しぐらいなら出来るよ。」
「彰は黙ってて。」
「酷い!!」
「私はキャッチボールが良いな。」
「椿と刹那が同じ意見ならそれにしよう。」
「……総一郎」
「どうしたの刹那?」
非常に言いにくいんだが…
「……後五分しか無い上に……」
時間はまぁいい。
問題は……
「……ボール、もう他の奴等が持って行ったぞ」
「エェ!?」
ドンッ
「そんな……なら僕達は一体何をすれば良いんだ!?」
壁を殴りながら悔しがる総一郎
そんなに悔しい事か?
「世界は何時だって……優しいとは限らない……」
彰?
お前も何でそんなに落ち込んでいるんだ?
「私達が来るのが……遅かったから?」
いや、確かに俺達が来るのが遅かったからなんだが……そんなに落ち込む必要あるのか?
こうして悔し涙を飲みながら(刹那以外)休憩は終わりを告げた。