授業 国語
「………暇だ」
遊びたい、動きたい、本読みたい!!
「まぁ確かにね。」
総一郎もそう思うだろ?
「兄さんたちも真面目に授業受けたら?」
………彰
「………真面目に受けなくても点はとれる。」
俺のテストの平均点を知っているだろ?
「まぁ確かに僕達二人は真面目に授業受けなくてもどうにかなるからね。」
「……なんでうちのクラスの一位二位は、こいつらなんだろ?」
彰、聞こえてるぞ。
「……国語は母国語だろ」
「その通り、だから普通勉強しなくてもとれるよ?」
「それは総一兄さんと刹那だけよ。」
椿か
「……そうか?」
普通だと思ってたんだが……
「って言うかあなたたち、今授業中って事気付いてるの?」
雪乃……そんなこと言われなくても
「……あぁ、知っている」
「………なら静かにしなさいよ。」
邪魔をしたのかな?
「悪かったな。」
「フンッ」
「………お前らも前向いて座れ」
「分かった。」
まぁ総一郎たちもこういう時はすぐ動いてくれるからいいね。
それから二十分たち……
「………」
眠い……
昨日夜遅くまでゲームやったせいか凄く眠い。
チョンチョン
「………」
背中を突っつかれる
チョンチョン
「………なんだ総一郎」
「一回で反応してよね。眠いんでしょ?」
よく分かるな
「あぁ、ちょっと寝るのが遅かったからな。」
「フーン、じゃあ眠気覚ましにマルバツゲームどお?」
マルバツゲームか……
「良いだろう。」
「よし、じゃあ」
「保志君この問題を解いてくれ。」
いきなり国語の教師から声がかかった。
「はい。(ゴメンね刹那。また後でね)」
「……(分かったよ)」
そうアイコンタクトをかわす俺たち
前の黒板に問題を解きに行った総一郎
ヤバい、また眠気が……
すると隣から
「良いよ。寝ても」
椿?
「ちゃんと当たったら起こしてあげるから。」
ありがたい。今の俺には椿が天界の女神に見えるよ
「……ありがとう」
「うん、お休み」
「あぁ」
そしてチャイムがなるまで俺は寝ていた。