初めての……
生徒会室
そこは学校の生徒たちに選ばれた大事な仕事をする人が集まる場所である。
そして今日もまた
生徒会メンバーが集まる
「せ〜つ〜なぁ〜」
「……どうした椿」
「もうすぐさぁ〜刹那の好きなアニメが始まるよね?」
ん?カスタムUCの事か?
「……それがどうかしたのか?」
別に新しいアニメが始まるなんてそう珍しい事じゃないだろ?
「実はね……」
「……」
「………」
「…………」
「……………」
「早く言え」
なぜそんなに間をあける
「──テレビ放映が始まる前に第一話が見られるとしたら……どうする?」
そんなの
「……見る」
そんなことを言うってことは見れるのか!?
新しいカスタムシリーズが陽の目を浴びるより先に見れるのか?
「そう、見れるのよ……これさえあれば」
そう言って椿が手に出したものは一枚のチケットだった
「これ欲しい?」
「……(コクッ」
喉から手が出るほど欲しい!!
「あげても良いんだけど……只じゃあね………」
「……何でもしよう」
俺がそう言った瞬間椿の目が一瞬だが光ったような気がした
「なら今度の休日デートして」
「あぁ!!………え?」
デートって
あの男女が二人きりで遊びに出掛けたりするあれか?
まぁ椿の事だ
買い物の荷物持ちをやれって事ぐらいだろう
それぐらいなら
「……引き受ける」
「ヤッター!!じゃあ今度の休日の朝に刹那の家に行くね。あ、ハイコレ」
そう言って俺にチケットを渡して椿ははなれていった
やったぜ
これでカスタムUCが見れる
明日の夕方に見に行こう