小説
晩御飯の後リビングで本を読んでいると
「刹那〜今度は何読んでるの?」
桜姉さんか……
「……小説だな、俗に言うライトノベルと言うやつだ。」
「へぇ〜題名は?」
「………」
「ねぇ題名?」
ヤバい
このまま行くと俺がオタクだと言うことがばれてしまう。(ばれていないと思ってます。)
「……姉さんが好むような話ではない。」
だから題名なんて気にしないで
「え〜でも弟が何を読んでるのか知りたいじゃん。」
気にするな!!
「……」
「あ、もしかしてエッチぃのだった?」
「断じて違う!!」
まぁ、ちょっとそんな所がある話だけど…
「なら良いじゃん。お姉ちゃんに教えなさい!!」
だ、抱きついてきた!?
そこまでして知りたいのか?
「うん知りたい!」
「俺……今声にだしてたか?」
たまに姉さんや椿に起こる現象だが……俺って考えてる事が口に出ちゃうのかな?
「出てないよ」
「………じゃあ何で考えてる事がわかる?」
「お姉ちゃんスキル!!」
……そんなのがあるのは二次元だけだ。
「……姉さん」
「ムッ……信じて無いね刹那。よ〜し、見てなさい!!」
何を見せてくれるんだ?
「何を見せてくれるんだ?」
「……?」
「いや、そんな首を傾げないでよ。今刹那が考えてる事を口に出すだけなんだから」
それって、ある意味俺にとってヤバいものじゃん
「それって、ある意味俺にとってヤバいものじゃん。」
合ってる!!
「合ってる。……どうよ」
「……すごいを通り越して呆れるな」
そこまで人の事を読めるとは……
「じゃあ……俺は部屋に戻る。」
「あ、うんお休み〜」
「あぁ」
良かった……結局題名聞かれずにすんだよ……
恐るべし
お姉ちゃんスキル