顧問?
前々回の続き
「じゃあまず誰が何のコスプレをするか決めようか」
総一郎が話を進める
「……その前にやる日を決めないとダメだろ。」
全く……慌てんぼうだな総一郎は
「やる日なら決まってるよ。来月の第三木曜日だからね。」
「………平日だよな………そんな行事ができるのか?」
「そうだよ総一郎。兄さんの言う通りその日は平日だよ。」
「でも彰……確かその日は何かの行事があったような気がするのよね。」
椿が僕たち二人に教えてくれる。
「……何かあったか?」
「あぁ、確かその日は学校をあげての誕生日会だったよ。」
絆が答えてくれた
……誰の誕生日会?
「そうだったわね。確か理事長の誕生日会の日だわ。」
この学校理事長いたの?
「刹那……どの学校にも理事長はいるわよ。」
………俺今声に出してたか?
「相変わらず椿って兄さんのことよくわかるよね。」
「私だってそのうち……」
なんか二人が悔しがっているんだが……何故だろう?
「刹那は気にしなくても良いんじゃない?」
「じゃあ総一郎にはアイツらがなぜ落ち込んでいるか分かるんだな。」
凄いなあ
素直に尊敬するよ。
「周りをよく見れば余程鈍感じゃなければ分かるよ」
「……で、結論は?」
「だからその日に全校生徒でコスプレをして皆でダンスしたりするんだ。あ、ちなみにダンスのパートナーは当日に誰でも良いから声をかけて見つけること。」
なるほど……
それが
「……ナンパか」
「そういうこと」
そんな会話をしていると生徒会室のドアが開いた
「ヤッホー諸君!!問題起こして無いかな?」
生徒会顧問の佐倉 紫先生だった
「いきなりの第一声がそれですか……」
椿がゲンナリしながら紫先生にそう言う。
「良いじゃない。初登場でテンション上がってんのよ。」
「佐倉先生?あまりそう言う発言は……」
「気にするな石田(弟)」
凄い呼び名だな。
「で、なんの話をしてたんだ?」
「実は……」