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ゲーム


ここは……とある部屋


いまここに五人の男女がいる



「……刹那」


「………どうした総一郎?」



「何処なんだここは?」



「……気づかないのか?」

「ここは生徒会室ですよ」


刹那の代わりに絆が総一郎の問いに答えた



「嘘だ!!だって生徒会室ってこんなに暗く無かったじゃないか!!」



「って言うか、何時もと始まりかたからして違うよね」



「ダメよ彰。そういう所にツッコミを入れちゃ。」



彰と椿が会話をする中



「………とりあえず、今日やることを発表する。」



刹那がそう切り出すと



「とりあえず無理矢理にでも話を進める気なんだね。」


「兄さんもうちょっと僕たちに絡んでくれても……」


「確かに、無理やり感がちょっとあるわね。。」



「大丈夫だよ刹那君。私がフォローするから」




皆それぞれ言いたい事を言う


だが刹那は



「……今日の予定は」



「「「まさかの無視!!」」」


「さすが……刹那君」



三人をスルーして今日のやることを発表した




「……今日やるのは……」


一旦そこで言葉を区切り




言葉を紡ぐ



「……¨王様ゲーム¨だ」


「「「「王様ゲーム!?」」」」







説明しよう王様ゲームとは


まず用意するもの


割りばしなどをたくさんの長いもの


ペンの2つ



ルール

まず割りばしに一本だけ¨王¨の文字を書き残りの割りばしにやる人数−1の本数分数字を一から書く


そして誰か一人が数字や王の文字を書かれた方を手で隠しながら割りばしを引く



そこで王の書かれた割りばしを引いたものが王様として他の人たちに数字で命令ができる。なお、この命令は無理なものでなければしなければならない。

以上がルールだ




「……さて、やるか。あ、ちなみにこれは本編の番外編なんでここでキスをしたとしてもノーカウントだからな。」



「「ガーン!!」」



若干二名が落ち込んでいるがまぁ良いだろう。



では、スタート!!





「「「「「王様だぁ〜れだ!?」」」」」



皆が手に取った割りばしを見る



「私ね」



椿が王様だった



「王様の命令は絶対……何にしようかしら?」



最近あまり見ない物凄い良い笑顔で考える


(う〜ん数字で命令しなくちゃいけないからなぁ。刹那に抱き締めてもらう……なんて命令は出来ないし、まぁ最初だから軽いので良いかしら)




「三番はこれからゲームの間私の事をマスターって呼ぶこと」



「ハハ、僕じゃ無いから良いや彰は?」


「僕も違うよ。鈴波さんは?」



「私も違うよ」



「「「「だったら」」」」


四人が一斉に刹那を見る



「………俺だ」



「じゃあこれから刹那は私の事をマスターって呼ぶこと!!良いわね。」



「………了解マスター」



「──ッ!!(い、威力高過ぎ!!)////」



「それじゃあ次に行こうか」



総一郎がそう言って二回目の準備を始める。



「せ〜の!!」


「「「「「王様だぁ〜れだ!?」」」」」




「フッ………俺だ。」



「刹那か」


「兄さんか」


「刹那君なら。」


「早く言いなさいよ。」



ウッ……四人とももうちょっと盛り上がろうよ………


まぁ良いけどさ。

どうしようかな?このメンバーだったら何を頼んでもそれなりに面白そうなんだが……



「……二番は俺に対しての(まぁ、シャイとか無口に関しての)気持ちを言え!!」



そう言うと一瞬時が止まったかのように皆動きが止まる



そして


「二番は僕だよ刹那」


総一郎が動き出した



「何で!?何で二番なの刹那君!!一番のが良いと思うな私」


「そうよ刹那!!三番が一番良い数字だと私は考えるわ!!」



「二人とも自己アピールしすぎじゃない?」




若干二人の恋する乙女が暴走しているが気にせず



「……じゃあ総一郎お前の気持ちを教えてくれ。」



「う〜ん、そうだな。親友以上恋人未満?」



「「「当たり前だ/です/だわ!!」」」


ウォッ!?どうしたんだ三人は



「まず恋人って選択肢が入っている時点でおかしいよ保志君!!」





「そうですよ総一兄さん!!貴方と刹那が恋人になんか絶対になりません!!」



「椿、絆ちゃん……そんなこと分かんないだろ?……今の世の中BLだって一部の男子に受けているんだから!!」


「兄さんと総一郎か……やるなら兄さんが受けだな。」




「彰!?貴方まで何を考えてるのよ!?」



椿が彰に詰め寄る



「いや……だって……総一郎の言うことも一理あるし………兄さんが否定してないし。」




そこまで言われて気づいたのか絆と椿が刹那を見る………



「……俺は嫌だぞ。別にBLを否定する気は無いけどな」



──それも一種の愛の形だしな



巻き込まれるのは嫌だけどね。




「まぁ、真面目に命令に答えるかな。」



「「ふざけてたの!?」」


椿と絆が二人でツッコミを入れる



「当たり前だよ。いくら僕でも流石にそこまではまだ…」



「兄さんが否定した時点で気づいたよ僕は」



「「うぅ……」」



二人が肩を落としているが構わず総一郎は話を進める



「¨今のまま¨で良いんじゃない?」




──今のまま、か……



「ありがとう総一郎。」



「親友の頼みとあらば……」



「さ、三回目、」



「行くわよ!!」



椿と絆が今までのを無かったことのように振る舞い三回目にいこうとするが……



「………今回はここまでだ」




「「そんなぁ!?」」




「ではまた」




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