第6話終活と二日おき
私のいわゆる終活がはじまった。我々の種族にとって腎臓病は治せない病気で悪化を遅らせることぐらいしかできないのだそうな、
もとよりそんな気はないが、やはりいままで通りとも行かない。まあ正直ごはんがまずいものばかり出されるのにはこまった。グルメでは無いつもりだがなにせ体が受け付けない程にまずいのだ、ケイは色々な種類のご飯を用意してくれた。中には、はじめはそこそこ美味しく食べれるのだが、食べ続けると体が受け付けなくなるものもあり、なかなか安定して食べれるごはんは無かったのだ。困った顔で私の頭をなでながら
何だったら食べれる?と聞いてくるケイを見て申し訳なく思ったものだ
ただその恩恵を受けていたのはアールだ彼は何でもよく食べる、私が食べれなかった残りの未開封品は彼のものとなった。それだからか今では立派に体重過多だ。彼は病院から帰って来るたびに私の様子をうかがい周りをくるくる回っている。
本人が病院に連れて行かれる時は事前に察知してソファーの下などに引きこもるのだが、結局ばれて連れて行かれる。いい加減諦めたらいいのにとは思うのだが、嫌なものは嫌らしかかった。
私は2日に一度点滴をしている。ケイがやってくれているのだが、はじめはおっかなびっくり、たどたどしい手つきであったが、今は手慣れたものだ。私としても痛みを伴う作業だが、これがケイと共にいられる時間を稼いでいるのだと思えば気が楽なものだった。
一方ワイはだめだった彼は頑なに怖がって私に針を指すことを拒んだ
私がなんかあったときどうすんのとよくケイが叱責していたが、正直私もワイに針を刺されるのはごめんこうむりたいところではある
幸いにしてワイにされることはなかった。




