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にゃんこのお願い叶えます  作者: 巴菜
ルナ目線【Tower(正位置)】
2/38

ルナの衝撃的な出来事

あたしは

この【かーど】をみて

昨日の夜のことを思いだしていた


《今夜の総合大運動コンテストは

今度こそ絶対にあたしが優勝する❗》


あたしはいつもよりも念入りに

身体のお手入れ(毛繕い)をし


お部屋の片隅に置いてある鏡で

入念にチェック


《よし、完璧❗

いつも以上に可愛い》


あたしは鏡に映った自分に向けて

言うと


机の上に飛び乗ると

窓を開けて外に出た

《いつも鍵を開けたままにしてる。

不用心ね。でも、おかげでお外に行けるから良いけど》


あたしは暗闇の中

ある場所へと向かった


そこは通称【猫神社】と呼ばれてる場所で

普段の会議の時もここに集まるの

今日の大会もこの神社で行なわれるの


猫神社に着くと顔見知りの三毛や斑

初めて見る茶虎やハチワレなど

たくさんの猫達が居た


あたしが会場に着くと

一斉に皆があたしに注目した

《あっ!ルナさんだぁ》

《きれいだなぁ》

《ルナちゃん、可愛いぃ》……


そんな周りの声に軽く笑顔を向けて

姿勢よく、尻尾を上向きに

ゆっくりと会場の中央に居る【白猫】の前まで歩いて行った


《こんばんわ。ミーコさん》

あたしはあたしの目の前に居る

白猫のミーコに挨拶した


《こんばんわ。ルナちゃん。

今夜も可愛いわね。

お互いにがんばりましょうね》


と言いながらも

何だか元気が無い感じのミーコを見て


《そうね、お互い頑張りましょう…》


あたしはミーコの様子が気になりながらも、気にしてない素振りでステージへと向かった


〔それでは、総合大運動コンテストの始まりニャ~〕


総合大運動コンテストっていっても

いつもの[追いかけっこ]や[にゃんプロ]

美を競う[見た目][毛ざわり]など

いかに【猫らしさ】かを競う大会



参加は

猫なら年齢・性別・居住場も自由

だから隣町から来るミケ親仔や

元家ネコだったアメショのサスケ

たまに迷い猫も参加してたりする

詳しくはわからない


(だって猫数も決まってないし

全員の名前や顔なんて覚えてないもの)


ただ、あたしとさっき挨拶したミーコさんは特別よ


《今回もミーコさんが優勝ね》

《いや、今度こそはルナちゃんが勝つよ》


あたしとミーコさんの顔と名前を

皆が知ってるのは


毎回ミーコさんが優勝で

あたしは2位だからなの


でも今夜こそはあたしが勝つわ

だって今夜は綺麗なまんまるいお月様

あたしがリナと出会った満月の夜に

リナがあたしの目を見て

お月様と同じ黄色くてまん丸いから

【ルナ】って名前になったのよ


それに今回の優勝賞品は

【幻の金の缶詰】


優勝した事はないけど


以前ミーコさんが貰った時に

一口頂いた時

今まで食べた事の無いぐらい美味で

その瞬間

周りの景色がキラキラして綺麗だったなぁ

それにその日の夜に

リナの誕生日でお祝いだからって

あたしの大好きな

【カツオとマグロのササミ】を

2個もオヤツに貰えたの


この【幻の金の缶詰】は

食べるとしあわせな事や

食べた猫の願いが叶う缶詰

だから《絶対に優勝して

今回は金の缶詰はあたしが貰うわ!》って


どこからか笑い声が聞こえた


《あら、つい心の声が出ちゃったわ》

と小声で呟きながら

その場から少し離れた場所で

結果発表を待った…


司会猫が

『今回の優勝は…』と言った瞬間

あたしの身体がお月様の光のスポットライトに

照らされ光に包まれた

そして司会猫が

『おめでとうございます。

今回の優勝はルナさんです』


あたしは皆から祝福され

優勝賞品の【幻の金の缶詰】を受け取った

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