続き…
びしょ濡れになったルナを連れ
私は部屋に戻ると
お風呂場へ直行した
『いやよ〜、たすけてよ~。ここからだしてよ〜』と
お風呂場のドアに爪を立て
必死にあけようとするも
私がしっかり捕まえてるので
お風呂場から出る事が出来ず
鳴きながら訴えていた
『あと少しだけだから
暖かかいし気持ち良いでしょ?』と
私が聞くと
ルナは
『いくら暖かくても、身体が濡れるのが嫌なの
なんだか身体に毛が纏わりついて気持ち悪いし
それにあたし達は自分でお手入れ出来るから
タオルで拭くだけ良いの!それなのに…』と
ルナが文句を言ってる間に
洗い終わって身体を拭いてあげてから
お風呂場のドアを開けてあげると
急いで部屋のほうへと走っていった
私もシャワーを浴びてから
部屋に戻るとルナの姿が見当たらなかった
『ルナ?どこに居るの?』と
名前を呼びながら部屋中を探しても
どこにも見当たらなかった
《もしかして、猫会議に行ったのかなぁ?
だったらメモとか…って猫だからムリかw
じゃあ行き先は猫神社だから
まぁ大丈夫よね。
いつも部屋を抜け出して参加してるって言ってたし》
私はルナの居場所を勝手に想像し
1人納得してた…が…
私の想像は間違っていた。
(ルナはキャットタワーの1番上に設置してる
ルナの籠型のベッドにお気に入りの
【魚の蹴りぐるみ】と【ブランケット】で
器用に自分の身体を隠すようにして
眠っていただけだった)
夜遅くになっても
帰ってこない(実際は家で寝てる)ので
心配してる時に
ベランダの鍵が掛かってる事に
気がついて窓のほうも見てみると
ここも鍵が掛かっていた
と、その時ブランケットが〔ガサゴソ〕と
動いたので私が〔ソ~っ〕とベッドの中を
覗いてみるとルナがアンモニャイトの形になって
眠っていた
《なぁ〜んだ。寝てただけかぁ。良かった。》と
ルナの頭と身体を起こさないように
軽く撫でてからブランケットを掛けてあげた
《それにしても
さっきのサバ柄の猫ちゃん
大丈夫かなぁ?人目線で見たら可愛いけど
本人(本猫)にしたら真剣みたいだけど
アレじゃあ、ちょっとねぇ…って
これってサバ柄の猫ちゃんの恋のサポート的な事を
してあげて、上手くいったら肉球スタンプが
貰えるんじゃないの!?!?》
私は1人
ニヤニヤしながら
まだ何も相談もお願いもされていないのに
肉球スタンプを貰える事を想像していた
しかも〔自己紹介もまだ〕なのに…