サバ猫の初恋の相手は…
私はルナが心配なのもあって
部屋の窓からケンカ中の猫達とルナの
様子を伺っていた
《あれ?体が大きいサバ柄の猫に
細身の体をしたニ毛猫が何かケンカっていうか
何かレクチャーしてるみたいに見えるんだけど…?
って》
『ちょっと、ルナ!!』
私は思わず叫んでいた
ルナは少し離れた?場所で
サバ柄の猫とニ毛猫のケンカを見てただけだったのに
2匹の前に飛び出して行った
『もぅ、ルナったら…
好奇心旺盛なのは知ってるけど
あぶない事には近づかないように!って
いつも言ってるのに…』と
私は独り言を言いながら
ルナを助けるために外に出ていった。玄関から…
私が3匹が居てる場所に来ると
ルナがニ毛猫と一緒になって
サバ柄の猫に注意をしてるところだった
『だから、そうじゃないってば!
もう一度、お手本みせるから
同じようにしてね。
じゃぁ、まぁ君。お願い。』と
ルナとまぁ君と呼ばれた
ニ毛猫が向かい合わせになると
ニ毛猫が
『やぁ、ミーちゃん。
今日も今夜のお月様のようにキレイだね。
どうだい、お月様の下で一緒
ダンスでも踊りませんか?』と
『まぁ君、何だかあたし
毛並みが逆だって身体もなんだか痒いわ』と
《私も聞いてて身体がむず痒くなってきた》
ルナは自分の顎下や脇腹、耳の中まで
しきりに掻き終わったあと
姿勢を正して
『にゃほん。』と咳払いすると
『良ぃ〜い?私のを見ててね。』
そう言うとルナは少し低めの声で
『こんばんは。ミーコさん。
ぼくと一緒にマタタビでも
いかがですか?ごちそうしますよ。
って言ったあと、〔ニコッ〕て笑うの』
『はい、じゃあ、ボス!もう一度!』
そう言うと
ルナの前にサバ柄の猫が向かい合って立ち
ルナを睨みつけ(てるように見える)
『やい!!
ミ、ミ、ミ、ミーコ!
お、お、お、おいらと
あ、あ、あそ、あそ、あそべや!!こらぁ!』と
《えっ?ルナに向かってミーコってどう言う事?
コレって、あのサバ柄の猫ちゃんは
ミーコちゃんの事が好きでデートに誘う練習中て事?
でも、何か…
怒ってるのか、遊びたいのかどっち?って感じが…》
するとルナが
ため息をついて
『ぜんぜんダメ!そんな言い方だったら
逆にミーコさんに嫌われちゃうわよ!
はい、もう一度!!』と
サバ柄の猫に向かって説教していた。
すると近所から窓が開くと
『うるさい!!』と水が降ってきた
私は3匹から離れてたので水に濡れなかったけど
3匹は…ずぶ濡れ…
濡れネズミじゃなく、濡れネコになった。
私は3匹に
『ちょっと、そのままだと風邪ひくから
うちにおいで』と私は家に連れて行こうとしたが
ルナ以外はダーッと走っていった