ルナとの思い出
ミーコの悩みが結局判らないまま
1週間が過ぎようとしていた…
ただ判ったことは
くろすけ君のお願いは
【簡単には叶えられそうにないこと】
《ん~~、こまった…
でも、これは他人
…他猫が口出しする事じゃない気がするし…》と
そんな事を考えているとルナが
『リナ、あたしミーコさんが元気になるように
ミーコさんを遊びに誘ってみる。
コレすごく面白いし
きっと元気になるはず!
じゃあ行ってきます』と
ルナはお気に入りの
【ネズミのおもちゃ(ネズミの形をしたマスコット)】を咥えて出かけて行った。
確かにルナは
あのおもちゃで初めて見た時の事を思い出していた
最初は《なにこれ?》て見てるだけだったけど
私が猫の手をマネて手をグーにし
【ネズミのおもちゃ】を
ルナのほうに向って転がすと
ルナは両耳をピンと立て
香箱座りしてた体勢から
伏せのような体勢で
身体を左右にくねらせるとタイミングを待ち
【ネズミのおもちゃ】に翔びかかって
あとは一匹でずっと遊んでいた
(そう、ずっと…ご飯の時間も忘れて)
勢いでクッションの下に挟まったり
くずかごの中に入った時は
『にゃ〜』と両ヒゲは下がりぎみで
私に哀しそうな顔をむけ
〔この世の終わり〕みたいな悲壮な表情で
《あたしのネズミさん、いなくなったぁ》て
言ってるみたいだった
でも、たくさんあったから
新しい【ネズミのおもちゃ】を出してあげると
また元気に部屋の中を
走りまわりながら遊んでいた
そういえば
ルナがうちの仔になったのって
くろすけ君や、ももすけ君ぐらいの頃だったなぁ
今思えばルナって仔猫の頃は
くろすけ君みたいに
高い所に上って、でも降りれなくなって
私がいつもおろしてあげてたっけ…
だからルナは今では木登りや
降りるのも得意だから
私が居ない時とか夜の会議にも
部屋を抜け出してベランダから出入りしてたのね
私が元の姿に戻る前に
ちょっとルナに注意しないといけないわね
あの【ネズミのおもちゃ】
猫には動くモノに反応し
狩猟思考が働くから捕まえた時に喜びと楽しさが
あるんだろうけど…
何となくミーコがアレで遊んでる姿が
あまり想像出来ないんだよねぇ
どっちかっていったら
くろすけ君とか
ももすけ君が喜びそうだし
案外ルナも『ミーコさんのため』言ってたけど
くろすけ君と ももすけ君とルナの3匹で
遊んでそうな感じがするwww
リナがそう思ってる頃
リナの想像通りに
最初はミーコを遊びに誘ってたルナが
気がつけば、くろすけ と ももすけ と一緒になって
遊んでいた