続き…
『まま、ルナおねいちゃんきてるよ
ままぁ?』
『はい、はい、よしよし』と
ミーコが くろすけ と ももすけ を交互に
毛繕いをしてあげた
くろすけは
『よしよし、じゃなくて
ルナおねいちゃん来てるって』
『えっ?!あぁ、ありがとう。
ルナちゃんどうしたのかしら?』と
ミーコが独り言を言いながら出てきた
『ルナちゃんこんにちは。』
『あっ、こないだは ももすけ がお世話になり
ありがとうございました。
ルナちゃんのお姉さんのリナさんですよね?
私はミーコと申します。
ルナちゃんにはいつも元気を貰ってます。』
『ミーコちゃん、こんにちは。
いつもルナがお世話になってるみたいで
これからも仲良くしてあげてくださいね』と
一通り挨拶したあと
ルナがミーコに向っていきなり
『ねぇ、ミーコさん。
最近なんか悩んでる事とか、困ってる事とかって
ない?こないだの大会の時もだけど
最近のミーコさん元気ないって
くろすけ君達も心配してるよ?』
『ちょっ…ルナ、単刀直入すぎるって!
それに、くろすけ君の事は内緒って…』
『くろすけ!!ルナちゃんに何言ったの?』
いきなりミーコに怒鳴られ
少し離れた場所で
ももすけ と一緒に遊んでた くろすけ が
ビクッ!と20センチほど跳んだあと
ミーコのほうを見て
『だって、最近のまま、へん だもん!
さっきだって、そうだったし…』と言った
ミーコは『ふぅ〜』と
ため息をついたあと
『そうね。ごめんね。ママが悪かったわ。』
そう言うと
『でもね、これはパパの…ママの問題だから
あなた達にはまだ難しいから
そのうちね』と くろすけ と ももすけ の
頭を舐めてあげた(まるで頭を撫でてるかのように)
『そう言う事だから
ごめんなさいね。ご迷惑をかけてしまって。
私は大丈夫だから。』すると中から
ミーコの飼い主の桜おばあちゃんの
『ミーコ、くろすけ、ももすけ、ご飯よ〜』と
声が聞こえた
『桜ママが呼んでるから
そろそろ戻るわ。
じゃね、ルナちゃん。リナさん』と
ミーコが頭を下げると2匹を連れて家の中へ入っていった。
私とルナは顔を見合わせ
『私達も帰ろっか』と
何の収穫も獲られないまま家に帰った…
夜…
私が明日の仕事で使う資料を
纏めていると
ルナが
『やっぱり、ミーコさんを元気にしたい!
ねぇ、どうしたらいい?どうすれば元気になる?
ねぇ?ねぇ?ねぇ?』と
PCのキーボードの上に乗り聞いてきた
『ルナ…私もミーコちゃんを元気にしたいと
思ってるけど、今はちょっとそこ(キーボードの上)
をどいてくれると、助かるんだけどなぁ〜』と
ルナをキーボードの上から床におろしても
すぐに飛び乗りさっきから
同じ事の繰り返しをしている。