2つ目のお願い事
仔猫の名前は【くろすけ】
名前の通り黒猫の男の子
そして
ルナはくろすけ君のママが誰か知っていた
『あたしも
くろすけ君のママを元気に
したいと思ってるけど
どうすれば良いかわからないの
ねぇ、最近ママに
何か変わった事なかったかなぁ?』
くろすけは
ちょこんとおすわりをし
『変わったこと?ん~~とね
ぼくがお話ししても聞いてくれないし
遊んでもくれないし
いつもお外ばっかりみてるよ』
《あれ?猫っていつもそんな感じだと思うから
普通の事じゃないのかなぁ?》
私がそう思ってると
『なんかね、お外から聞こえる声を聞いてるかんじ。
オジサン(猫)達の声がするほうを
じっと見てるし…』
『えっ?誰か待ってるって…』
ルナと私は顔を見合わせた
多分思ってる事は同じだと思う
《パパが居ない=パパを待ってる》と…
『くろすけ君、大丈夫よ。
あたし達にまかせて!
すぐには難しいと思うけど
ママを元気にしてあげるね』
『ほんとに?ありがとう、おねいちゃん』
そう言うと
くろすけ君はベランダに向かおうとしたので
『いやいや、だからダメだってw』
いくらこの部屋が
マンションの2階で角部屋
しかも近くにはベランダに繋がるぐらいに
伸びてる大きな木の枝があるからって
くろすけ君はまだ生後3ヶ月ぐらいで
ルナより小さいんだから
私は
くろすけ君を玄関から外に連れて行ってあげた