婚約者と桜
確認はしておりますが、不自然な点などあるかもしれません...ご容赦ください...
翌朝、いつも通りに目が覚め、リビングに移動すると、美奈の姿があった。
「お、おはよう、、、」
「お、おはよー、、、」
昨夜の一件もあって、お互いにぎこちない挨拶を交わす。
「あの、、さ。昨日のことなんだけど、、、」
昨日の言葉。あの言葉に、嘘は無かったと思う。だからこそ、先延ばしにするわけにはいかないと思い、自分からこうして話題を出すことにした。
「う、うん、、、」
美奈は顔を真っ赤にして返事をしている。
「あれは、、そのままの意味でとらえていいんだよ、、な?」
「うん、、、」
「美奈、俺は―――」
と、今の俺の気持ちを伝えようとしたところで、
ピンポーン
と、来客を知らせる音が。
「ご、ごめん!!出てくる」
「う、うん」
「まったく、、誰だよこんな時に、、、」
そう思いつつ玄関の戸を開ける。
するとそこには、、、
「こんにちは。今、お時間ありますか?」
制服姿の由利さんが立っていた。
―――――――――――――
「どうしたんだ?」
俺は由利さんに尋ねる。
「どうしたもこうしたもありません!!昨日はなぜ一言も声を掛けてくれなかったんですか?!」
どうやら、かなりご立腹のようだ。
「きのうは、、ほら、いろいろあったから。由利さんも見てたでしょ?」
そう答えると、「まあ、そうですね、、、」と、少しは理解を示してもらえたようだ。
「そうだ。俺も聞きたいことがあるんだ。後で話を聞かせて、、、」
そう言ったところで、俺の後ろから待ったがかかる。
「こ、これってどういうこと?!2人はただの友達じゃないの?!なんでこんなところで仲良く話してる訳?!」
どうやら美奈が、話し声が聞こえて、慌てて駆け付けたようだ。
「昨日の私の告白、どういう心境で聞いたのおおお!!!?」
「まって、、これはちがっ、、、!!ちょっと、由利さんからもなんか言っていやってくれ!」
俺はもう一人の当事者である由利さんに助けを求めたが、、、
「告白?!あなたは由良くんのことが好きなの?!」
「そう!!だからしゅんくんにあんまり近づかないで!!」
なんか、言い争いになってね、、、?
すると、由利さんが、とんでもないことを口走った。
「それは困りますっ!!由良くんは私の『婚約者』なので!!!」
「はあああああ?!しゅんくん!どういうことおおおおおおおおおおお?!?!!!!」
「はあああああ?!初耳なんですけど~~~~~!!!!!!!」
もしよければ、評価ポイントやブックマーク、お気に入り登録などをしていただけますと幸いです!!