表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
奇跡の桜は異能の想い!  作者: 真城 しろ
2章 異能と桜
8/18

異能と桜4(好きだよ。←ええ?!)

確認はしておりますが、不自然な点などあるかもしれません...ご容赦ください...

「これで今日の授業は終わりです。お疲れさまでした。」


そんな先生の声に、みんな各々下校したり、友達と話したりする中、俺は美奈に詳しい話を聞いていた。


「それで、本当に俺の母さんは一緒に住むことに納得したのか?」


「うん。」


俺の問いに即答する。


「そうか、、、」


この表情、どうやら冗談ではないようだ。できれば、冗談だとありがたかったが。


「とりあえず、家まで案内するよ。ついてきて。」


「うん!よろしくね!」


美奈は上機嫌で俺の後ろをついてくる。


「結構ちゃんとしたところだねー。一人にしては広ーい!」


一人暮らしということもあって、一軒家ではないものの、3人くらいで生活するような規模感のマンションだ。


「今日からここで、しゅんくんと一緒に住むのか―、、、楽しみ!」


美奈はいまだ上機嫌、ノリノリで部屋を散策したり、冷蔵庫をチェックしたり、好き放題している。


「ご飯はどうしてるの?」


「それなら、家賃とお小遣いのほかに、食費も口座に振り込まれてるから、何とかなってるよ。自炊もできるし。」


「そういえば、しゅんくんは料理できるもんねー。」


「別に普通だ。」


「そんなこと言ってーー。ちょっと照れてる。」


「べ、別に照れてねえ。」


こいつは、一体どれだけ俺をからかえば気が済むのだろうか。



――その後、改めて部屋の案内などを済ませ、ひと段落したところで、


「おなかすいた!ごはんどうしよう?」


と、美奈が空腹を訴えてきた。


「まあ、時間も時間だし、もうそろそろご飯にするか。何が食べたい?」


「やったー!ごはんご飯~♪大将!!私はお肉が食べたいです!!」


「そう言うと思った。じゃあ、豚肉があるから、生姜焼きでもするか!」


「いいねえ!しゅんくんの生姜焼きは世界一だよー♪」


美奈は声を弾ませ、体を左右に揺らしながら答えた。


「相変わらず、肉料理が好きだよなあ。」


昔から、いつどんな時でも、何が食べたいと聞けば、肉と答えるやつである。たとえ風邪で高熱の時でも、のどが痛くても、例外はない。


「うん!!」

そう元気に答える美奈。美奈の頼みとあらば、大体どんな時も、美奈が幸せならいいかと思えてしまうのが不思議だ。


―ご飯を食べ終え、2人でソファーに座って、バラエティ番組を眺めながらくつろいでいると、隣から声をかけられた。


「そういえばさ、今日、教室で、ずうううっとしゅんくんのこと見てる女の子がいたんだけど、彼女?」


「あ、」


多分、由利さんのことだろう。話を聞こうと思っていたが、朝の一件で完全に飛んでいた。


「まあ、彼女ではないよ。友達――かな?」


俺は無難な返答をする。


「そっかーー。よかったあ。彼女だったらどうしよう?!とか思っちゃった。しゅんくんのこと取られたくないもん。」


「取られたくないって、別に幼馴染ってだけで、俺のことが好きとか、そういうのじゃないだろ。」


そう答えると、美奈は真剣な眼差しを俺に向けてきた。


「私は、ずっとしゅんくんのことが好きだよ。」


「え?」


今、、なんて、、、


「それだけ!!お風呂入って寝るね!」


そう言って、美奈はそそくさと風呂に向かっていった。

結局その日は、寝るまで顔を合わせてはくれなかった。




もしよければ、評価ポイントやブックマーク、お気に入り登録などをしていただけますと幸いです!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ