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奇跡の桜は異能の想い!  作者: 真城 しろ
1章 奇跡の桜
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奇跡の桜4

確認はしておりますが、不自然な点などあるかもしれません...ご容赦ください...

そうして腕を引かれて、住宅街の一角にある小さな公園へと連れられた。


「おい、いきなりどういうつもりだ!!」

「今はそんな場合じゃないの!前を見て」

「あのなあ...」


そう呟きながらも、彼女の言う通りに前を向くと、そこには、大きな蛇のような生き物がこちらの様子を窺うようにしてたたずんでいる。


「なんだあれ...大きすぎるだろ!!!」

いくらなんでも大きい。10メートル近い長さではないか。

途方に暮れていると、由利さんが突然顔を近づけて来て、


「ちょっとしんどいだろうけど、我慢してください!!」


と言って俺の手の甲にそっと口づけをしてきた。


「な、、、突然どうして、、」


慌てて手を引いて、どういうつもりか問おうとしたその時、今までに感じたことのないような頭痛と、頭の中に、記憶が流れ込んでくるような、感覚に陥る。


「っっ...これはいったい...」

何が起こったのか、あまりにも突然のことで理解に追いつかないでいると、


「ごめんなさい!後でちゃんと説明するから、今は私のことを手伝って!!」


と、由利さんはそうお願いをしてきた。

どうやら、逃げ出すわけにも、投げ出すわけにもいかなさそうだ。


「こんなかわいい子に頼られては、手伝うしかないな!それで?俺はどうすればいいんだ?」

俺は尋ねる。


「か、、かわっっ、かわいいッッ!!」


かわいいという単語に反応して、思いっきり照れている。


「今はそれどころじゃないんだろう?」


そう声をかけると冷静さを取り戻したようだ。


「そ、そうですね...今、あなたに、残りの異能の使い方を、ちょっと無理やりだけど流し込んだの。その中の、“静止の眼”をあの蛇に向けて!今はそれだけで十分だから!」

「わかった!」


言われた通り、使い方は不思議とわかる。俺は意識と視線を大きな蛇に向ける。

すると、蛇はゆっくりと動きを止め、ついには動かなくなった。


「はああっっ!!」


その隙に由利さんは勢いよく飛びあがり、蛇の顔前へと迫った。


「ニードル!」


と、彼女がそう唱えると、彼女の手には大きく鋭い針のようなものが現れ、彼女はそれを使って蛇の眼を一突きした。大きく鋭い針で刺された蛇の目からは、どす黒い液体が流れ出ている。

そこからほどなくして、大きな蛇は、まるで幻だったかのように跡形もなく姿を消した。

とりあえず、何とかなったようだ。


「それで、これは一体どういうことなんだ?さすがに理解が追い付かんのだが...」


非現実的な情景を一気に見せつけられ、混乱を隠しえない俺は、彼女からの説明を求めた。




次回から2章となる予定です。



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