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奇跡の桜は異能の想い!  作者: 真城 しろ
1章 奇跡の桜
2/18

奇跡の桜2

確認はしておりますが、不自然な点などあるかもしれません...ご容赦ください...

「今日からお世話になる、由良春也です。よろしくお願いします!」


そう挨拶すると、前から大きな声が聞こえてきた。


「由良?!今、由良と言いましたか?!」


大きな声の発信源は、意外にも、おとなしそうな、銀髪の女の子。


「はい。由良春也ですが?」


それはたいそうな美少女だったが、見惚れることもできな程の疑問が脳内をめぐる。どうして、初対面の美少女に、名前が知られているんだろう?

と、そんなことを思っていると、


「その反応では、何も聞かされていないようですね...」

「え?」

「とにかく放課後、校舎の裏に来てください。」


何だろう?校舎裏って。告白でもされるのか?いや、初対面の男にそれはないか。


「まあまあ、いったん落ち着いて?気になるのもわかるけど、突然そんなこと言われて、由良くんも困ってます。」

「はい。わかりました。すいません...」


先ほど大声をあげていた銀髪の美少女は、先生からの注意を受け、冷静になったようで、素直に席に着いた。

普段は落ち着いた子のようで、周囲からは意外そうな様子がうかがえる。

とにかく、放課後話を聞かないわけにはいかなさそうだ。



――昼休み。

「よっ、春也!」


クラスの男子にそう声をかけられた。

「よろしく」

「ああ。俺は空知涼そらち りょう。よろしくな!」


簡単に返した返事に、感じよくそう返してくれた。根っこから良いやつなんだろう。


「ところで、春也はどうしてここへ来ることになったんだ?親の転勤とか?」

「ああいや、実は一人なんだ。親から理由も告げられずにここへ転校しなさいって」

「な、なんだそれ?滅茶苦茶じゃないか。」

「ほんと、そうだよね。」


あの時のことを思い出すと、ほんとうに滅茶苦茶だったと思う。俺の反対意見も聞き入れてくれず、半強制的というべきか。


「でも、普段はあんな滅茶苦茶なこと言うような人じゃないのに...」

「まあ、明らかに常識からかけ離れてるけど、よほどのことがあったんじゃないのか?」


たしかに、気になることを言われたな...


「息子に対して滅茶苦茶なことを言っている自覚はあるの。でもお願い。行けばちゃんとわかるから、桜異に転校してほしいの。」


もしかして、さっきの女の子と何か関係が...


「いや、それはないな」


誰にも聞こえない声でそうつぶやいた。


放課後、銀髪美少女に言われたとおりに、校舎裏へやってきた。そこには、俺のほかに姿はない。どうやら先に到着したようだ。


「ちゃんと、来てくださいましたね。」


後ろから声が聞こえ振り返る。

―思わず、見惚れてしまった。

朝は、突然初対面の俺相手に大声を出してきたことへの混乱から、それどころではなかったが、やっぱりとんでもない美少女だ。大きな目に、清潔に保たれた長い髪は、すらっと重力に従うように伸びている。その姿は、どこか見覚えがあるような...以前、どこかで出会ったのだろうか。


「私は由利彩音ゆり あやねと申します。まずあなたに...いえ、由良くんに伝えなければならないことがあります。この街に来た時、この街の言い伝えを耳にすることはありませんでしたか?」

「ああ、異能使いとかなんとかって話なら。」


この地はかつて、異能使いが国を作っていたこと。人間がその異能を恐れてこの地を奪い、異能使いを追い出したことや、奇跡の桜について、一通り知っていることを話した。


「それなら、理解は少しははやそうですね。」


ほんの少し、安心したような声でそう言ったあと、真剣そうな表情に変えて言葉を続けた。


「由良くんは、この地を追い出された異能の使い手の子孫です。」



もしよければ、評価ポイントやお気に入り登録などをしていただけますと幸いです!!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 美しい桜が魅力的 [気になる点] まるで世界樹の構造! [一言] 設定が面白いですね!ただし、各章の長さはもう少し増やすことができます。
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