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眠れない夜に読む短編小説集

眠れない夜のために

作者: 四葉桜

誰だって眠れない夜がある。


孤独、悲しみ、不安..その理由は人それぞれだろうが、誰にでも経験があると思う。


私が眠れない夜の原因は孤独と不安が多かったように感じる。


生来より朝が苦手で起きられない私は、朝が来るのが怖かった。孤独と不安を嫌う癖に、それらがより一層強く感じられる夜を愛していた。


暗闇に恐怖と安心感という矛盾した思いを感じ、全てが赤裸々になるような太陽よりも優しい嘘のように覆い隠してくれる月が好きだった。


雪解けを感じさせる春

熱気を孕んだ緑を感じる夏

枯葉舞う鮮やかで静かな秋

全てが凍てつく静寂の冬


春夏秋冬どの季節をとっても夜と月が頭に浮かぶ。


なぜこれほどまでに夜が好きなのかは、自分でもよくわからない。嫌な思いをするのはいつだって陽の当たる時だったからだろうか?答えは出ない。


しかし、残念と言うか幸福と言うべきか朝はやってくる。


明けない夜はない

償えない罪はない

終わりのない孤独はない


大なり小なり孤独と幸福は平等に与えられる。どちらを強く感じるかの問題だ。


空が白けてきた...もう夜明けだ。


少しは眠くなりましたか?


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