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鈴型重巡洋艦

全長:一七六.四米

全幅:十六.八米

速力:三五.二節

主砲:二〇.三糎連装砲三基

   (前方二基、後方一基)

魚雷:六一糎連装魚雷発射管六基

   (両舷三基ずつ)

対空兵装:十二粍対空機関銃二〇挺

     二五粍対空機関砲十挺

     七.七糎連装高角砲四基

搭載機:七二式水上偵察機二機


 鈴型重巡洋艦は、小柄であるが、艦隊旗艦としての十分な能力を有する重巡洋艦である。

 主砲である六三式二〇.三糎連装砲は、二六粁先まで、砲弾を飛ばすことができる。搭載している偵察機の弾着観測、艦橋上部に装備された測距儀と射撃管制用電探による精密射撃により、中距離の敵にも十分に対処可能である。

 遠距離の敵に対しては、長射程、高威力の七一式魚雷を用いて攻撃を行う。

 だが、魚雷は砲撃以上に、離れれば離れる程、命中が困難になる。主砲も六門だけであり、大型艦を相手にするには不十分である。

 速力・運動性は高く、遠距離からの砲撃や、雷撃は比較的容易に回避することができる。当たらなければ、なんとやら。

 要は、数である。一つ一つが弱くとも、蓄積すれば耐えきれなくなる。こちらが撃ち勝てばよいのである。

 対潜戦闘は味方艦に依存することとなる。元々、旗艦として計画されたため、単独行動は前提にない。


・艦隊旗艦

 大戦時、鈴型各艦は、

 鈴…第六艦隊旗艦

(くろがね)…第七艦隊旗艦

(しろがね)…第八艦隊旗艦

 (こがね)…第九艦隊旗艦

を務め、全艦、終戦まで生き残っている。

 これら、重巡洋艦を旗艦とする中規模艦隊、通称高速艦隊は、主として巡回任務についた。偵察機が敵艦隊を発見すると、その高速力を活かし、急行。奇襲を仕掛け、これを撃滅する。

 このようにして、敵の襲撃を抑えつつ、第一から第五までの主力艦隊によって敵を襲撃し、侵攻。

 全火力を集中し、侵攻を行うのと比べれば、侵攻速度は雲泥の差であるが、確実な手段である。国力が十分にあるのであれば、守りを固めておくべきであろう。無理な侵攻は、犠牲者を増やすだけであり、無謀なだけである。

 まあ、相手さんには、無理な侵攻を続ける以外に道がなかった訳だけどな。しかしなあ、最後の方は、未来を切り開く為の侵攻ではなく、上層部のやけくそな侵攻であったようにも感じたが。ほら、たまにいるだろう?ゲームとかで負けそうになったとき、どうにでもなれとでも言うかのように、めちゃくちゃなプレイする奴。最後の方はまさにそんな感じであった。

 だが、そんな作戦は、以外にも厄介なものである。戦術を捨てている為に、先が読めないからだ。随分と手こずったもんだよ。最終的には降伏させたがな。

よし…。次は戦艦か。

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