伊号二七〇型潜水艦(航空機搭載高性能型潜水艦、航高型)
全長:一〇二米
全幅:九米
速力:水上一七.八節
水中一〇.二節
主砲:一〇.五糎単装砲一基
機銃:四〇粍機関砲一挺
魚雷:五三糎魚雷発射管艦首四基
五三糎魚雷発射管艦尾二基
搭載機:七五式水上偵察機一機
航高型も、巡高型同様、特高型の計画変更により、特高型の艦体を流用して建造された。
巡高型程、水中戦闘能力は低くない。その為、高性能型潜水艦という計画名は残っている。
航高型の主任務は通商破壊である。格納庫内に一機のみ搭載している、七五式水上偵察機を用いて偵察を行い、船団を発見し、これを撃滅する。
一〇.五糎単装砲は、対艦戦闘には向かないが、商船を沈める事ができる程の威力を有する。魚雷だけでは不十分だと判断され、搭載している。
四〇粍機関砲は、対空攻撃も可能であるが、小型の舟に対する備えである。例えば、海賊を相手にする場合、弾幕を張れる機関砲の方が、沈めやすい。勿論、沈めないで戦意を喪失させる際にも使える。四〇粍の貫通力は高く、魚雷艇の迎撃にも使える。
・潜母艦として
特高型の艦体を流用しているだけあり、水中戦闘能力は他の潜母艦よりも高い。だが、水上速力は劣り、水中性能もずば抜けたものではない。
艦載機は一機のみであり、他の同様の艦のように通商破壊を主任務とする。しかし、水上速力が二〇節を下回るような艦が、果たして役立つだろうか。
艦に搭載している七五式水偵は優秀な偵察機で、一〇時間以上も哨戒を続けられる。船団を捉えさえすれば、逃がすことはない。
敵の位置が判れば、回り込むことは容易であり、その場合、必ずしも高速である必要はない。そして、逃げられる前に沈めるなり、損害を与えて速力を低下させるなりすればよい。
航高型の変更点
・航空母艦設備(カタパルト、格納庫、クレーン)の追加
・一〇.五糎単装砲の追加
・艦橋の設計変更
・艦橋後部に四〇粍機関砲を追加
企業を納得させる為、巡高型と航高型は建造された。途中で設計を変更したため、性能は特別に高い訳でもない。どちらも、中途半端な艦だ。
企業が育てば国が育つ。その考えはとてもよいものである。だが、企業のために貴重な保有トン数を使って良かったのだろうか。高型全艦で、その答えを教えてほしい。実績でしか、判断のしようがないのだから。
次は未定。航空戦艦にするか。




