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番外編 師匠(ノワールロワ)の出番について




 ここは夢の世界。


 ここで何があっても朝、目覚めると何も覚えていません。


 夢の世界だから許される創造者の戯れにお付き合い下さい。




 ***




「今回、議長を務めます本作主人公のユーリです」


 パチパチパチパチ。


「では皆さんも自己紹介してください」


「はーい。わたしは本作メインヒロインで、ユーリくんの妻のセレーナです!」


「痛っ、ちょっとアカネさん? 何で俺を殴る?」


「……私はユーリの唯一の(・・・)使い魔で、最高の相棒(パートナー)のアカネ」


(無視して自己紹介始めたよ……)


「アカネちゃん? 最高のパートナーってどういう意味?」


「そのままの意味」


「はい、ストーップ! あと1人自己紹介が残ってるから! では、師匠お願いします」


「うむ。妾はマスターの師にして剣、かつては黒龍王と呼ばれていた龍人、ノワールロワじゃ」


「師匠? 何故、わざわざ俺の背中に乗っかって自己紹介するんですか? 色々と困るといいますか……」


「妾はお主の剣じゃからの、側を離れるわけにはいかないのじゃ」


(それなら背中に乗っかる必要はないのでは?)


「ノワールさん! いくら昔は王様だったと言えど、ユーリくんを困らせないでください! それに、ユーリくんはわたしのお、夫、なんですよ! 離れてください!」


(照れながら夫なんて言われたら、破壊力ありすぎて俺、吹き飛ぶよ?)


「ユーリの側にいるのは私の役目」


(あれ? アカネさん? このタイミングはちょっと……)


「アカネちゃん?」


「……(ぷいっ)」


(セ、セレーナの後ろに炎が見える!?)


「す、ストーップ!! みんな、一回席に着いて!」


「……わかった」


「ん」


「了解なのじゃ」


(危なかった……)


 ***


「今回の議題は『師匠の出番について』です。それではまず、師匠から率直な意見を聞かせてください」


「うむ。単刀直入に言って、少ないのじゃ! 妾ももっと活躍したい! 確かに初期の方で剣になると寝てた妾も悪いとは思うのじゃが、それでも最近は起きているのじゃよ? 岩龍の時だっていつ出番が来るかと待っておったのに、全然妾を使う気配がないし、結局ユーリ1人で倒してしまったのじゃ」


「す、すみません……」


「いいのじゃ。妾はこのままお主の飾りとして、静かにお主たちを見ているのじゃ」


「「「…………」」」


(師匠が拗ねちゃったー)


「せ、セレーナはどう思う?」


「え? わたし? そうだね。もっとノワールさんの出番を増やすべきだと思う!」


「アカネは?」


「……作者が悪い」


 ――ぐはッ!?


(あれ? 今の誰の声?)


「作者が変な設定を作って、自分で書き辛くした」


 ――ぐはっ、うっ!?


「アカネさん、その辺でやめてあげて……」


「……ふん」


(アカネってこんなにツンケンしてたっけ?)


「ユーリくん! ユーリくんはどう思うの?」


(あ、師匠がチラチラこっちを見てる)


「俺は、師匠を飾りになんてさせたくない。時々、本当に元龍王なのかなって思うこともあるけど」


「え、そうじゃったの?」


「大切な師匠で、俺の世界一の剣だから!」


「……マスター! お主ってやつは、年寄りを泣かせるもんじゃない」


「師匠! これから挽回しましょう!」


「そうじゃ! 妾はここから大活躍するのじゃ!」


 ――これから、旅って感じだから活躍できるかわからないよ?


(だからこの声誰!?)


「一件落着?」


「まぁ師匠が元気になったし、それでいいんじゃないのかな?」


「……私も活躍する。作者、よろしく」


 ――はい! 畏まりました!


(アカネが恐ろしい……)




 ***




 ここは夢の世界。


 ここで何があっても朝、目覚めると何も覚えていません。


 夢の世界だから許される創造者の戯れ、楽しんで頂けたら何よりです。




 読んで頂きありがとうございます!!


 今回はいつもと趣向を変えて、ほぼセリフのみという作者の戯れでした。

 少しでも楽しんで頂けたら幸いです。

 次話は本編に戻ります!

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