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灯りのあるこの街で (短編集)

こんな特徴のない僕は

作者: 新垣 電燈

「何でここにいるんだろう」

同僚のいきなりの発言で、まわりのやつはとても困惑した。

「どうしたんだよ急に」

「考えたんだ。みんなそれぞれ違うたくさんの色を持っているのに、俺は何も持ってなくて、 もう生きる意味がないと思ったんだ。だからここから飛び降りようと思う」

「何言ってんだよ!そんなことしたら悲しむぞ!」

「誰が悲しむんだよ!神か?そんなよく分からない存在の為に生きたくない!」

「あなたがいなくなったらこのチームは成り立たないよ!」

他のメンバーも説得したが、彼の気持ちが変わる様子はない。

「嘘つけ!このチームが認められたのも、お客がお前達を見て決めたんだ。俺はお前達を目立たせることしかできないんだ!」

「それでも僕らのチームは必要なんだ!」

メンバーはいろんな説得をした。だが自分がもう主役になれないことに気づいた彼には無意味だった。

「俺は主役になりたいんだよ!……もううんざりだ! うわああああぁぁぁ!!」


ジグソーパズルの背景のピースは、タンスの上から飛び降りた。

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