33/33
7
この事件は、一応これで解決した。後になって警察から、上月松一と木林さゆりの関係を聞いたが、もう忘れてしまった。別に興味のないことだ。けれど、この事件で使われた凶器は残念ながら見つかっていない。さゆりはその行方を黙秘しているようだ。あるいは、本当にどこへ行ったのか知らないのかもしれない。
けれど、この凶器の行き先は遠くない未来、日比野警部からもたらされることになる。それも、別の事件と一緒に、だ。
因果なものだ。
その前に、
甲斐雪人にはもう一つ難題が残されることになった。
夏休みの最後に、芹沢雅の誕生日に招待されたときに、それは起きた。甲斐は、篠塚桃花と芹沢雅の、あんな表情を見たことはなかった。
だけど、その代わりに甲斐は多くのものを得た。
それでよしとしよう。
と、甲斐は最後に思う。
そのときまで、
あと、少し。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。前回からひどく時間が開いたのは、長編のシリーズとしての修正を色々していたことも要因です(言い訳)。そのため、ミステリとしては引っ掛けもなく、暗号で遊んだ感じな話でした。
今回の話は、続く「芹沢雅の誕生日」「オートマチックが使われた事件」へと関係していきます。なので、次と次の次の長編はなるべく早めにUPできればと思っております。




