ハーレムにするなよ!絶対するなよ!絶対だぞ!
ちょっと長いですけど、読んでもらえると嬉しいです!
息苦しさで目が覚めた。
なんだろう、最近体の調子が悪い。
だるい。体が重い。
今日はさらに呼吸まで浅い。
こないだ医者に診てもらったけど、何も悪いところはないって
言われたんだよなあ。呪術師にも見てもらったけど、
呪われてるわけでもないらしいし。
とりあえず、冒険者ギルドに行く前に、白魔法師のサラに、
回復魔法をかけてもらおうかな。一時的だけど楽になるし…
と今日の予定を考えていると、
「お呼びですかアラン様ーーー!」バーン!
宿屋の扉を豪快に開けて、猫耳のミーコが現れた。
「いや呼んでない…」
「ええ~~~~! 私の耳にはアラン様が私を呼ぶ声がはっきり
聞こえましたよー! 添い寝ですか? 添い寝のご要望ですか?!」
「おまえな…」俺はため息をついて、ベッドに突撃してこようとする
ミーコの頭を押さえていると、別の声がした。
「獣人のくせに耳がおかしいのは問題ですわね」
白魔導士でエルフのサラだ。
「サラ、ちょうどよかった、回復魔法を」
と頼む間もなくサラが飛びついてきて食い気味に
「アラン様!? どこかお悪いんですか!? すぐにすぐに
私が回復を!!! あああアラン様に何かあったら私はもう
生きてる意味もないです! どうか治って!! ホンジャラ
ウンチャラ~~~!」
と回復魔法をかけてくれた。
「ふう。楽になったよ、ありがとう」
お礼を言うと、サラはぽっと顔を赤らめ、「アラン様の
お役にたてた…うれしい…」と感極まっている。
「ずるいずるいいいいいいい! 私だってアラン様のお役に
立ちたいいいいい! アラン様アラン様! どうですかこのしっぽ!
もふもふして癒されてくださいいいいいい!」
ミーコが目の前でしっぽをぶんぶんさせる。
こいつら…俺のこと好きすぎるだろ…。
いや、うれしいけど、うれしいけど!
俺はこいつらのこと、好きだけど…、家族としてっていうか、
冒険の仲間としか思えないので、恋愛的な感情をぶつけられると、
正直、困ってしまう。
いつかなんとかしないとなあ。でもなんて言えば…
「なあ、そろそろギルドに行って今日の依頼を見に行かないか?」
「はい!」
「よろこんで!」
問題は後回しにして、俺は2人に声をかけてギルドに向かった。
ギルドに行くと、赤毛の女と目が合った。わっ巨乳。
巨乳の女は俺を無作法にじいっと見つめ「もしかして、君が
アラン?」と問いかけてきた。
「まあ! アラン様に向かって呼び捨て!?」
「なれなれしいわ! 誰よあんたー!」
キーキー騒ぐ二人を背中に回して両手でおさえつつ、
「そうだが君は?」と言うと
「私はジェーン! ソロの冒険者だ! 君の噂を聞いて、ぜひ一緒に
冒険がしたくなった! 私を仲間にしてくれ!」
「……」
「誰があなたなんかと!」
「そうよ! 私たち2人がいれば充分なんですよーだ!」
あいかわらずサラとミーコはキーキー騒いでいたが、
俺にはその声がまるで聞こえてなかった。
ジェーンという名前を聞いてから、足元が急にすっぽぬけたような感覚に
陥ったのだ。まるで宇宙空間にひとりで飛ばされてしまったように。
ジェーン…?
俺の名はアラン…
獣人のミーコ、エルフのサラ…
そして巨乳のジェーン…?
とんちんかんちんとんちんかんちん、一休さんのシンキング音を
聞きながら、古い記憶をたぐりよせる。
そして出た答えは…。
これ、あれじゃん! 「やれるもんならやってみハーレム」じゃん!!
昔見たアニメ!!!
ってアニメ!? なにそれ?
俺、転生者!??
前世の記憶が怒涛のように流れ込み、俺はしばらく白目をむいて
立ち尽くしていた。
「アラン!?」
「アラン様! 聞こえますか!?」
「アラン様あああああ!」
気が付くと、肩をゆさぶるギルドマスターと、腕にすがりつくサラ、
足元にすがりつくミーコ。遠巻きに見ているジェーンとその他のモブ。
「あ、ああごめん、ぼーっとしてた。なんか今日は調子悪いから
宿屋で休むわ。悪い」
心配するマスターや、ついてこようとする仲間に、「休めば治るから」
「人がいると休めないから」と説得して、なんとかひとりで部屋に戻った。
部屋のベッドに横になって、あらためでアニメの内容を思い出した。
「やれるもんならやってみハーレム」は、チートで俺ツエーーーーで
知り合う女性キャラにモッテモテの、よくある異世界アニメだ。
でも他と大きく違う部分がある。それは、
ハーレム状態になると死ぬ
という主人公の特性なのだ。
もともとは、有名なアニメ監督が「また主人公がハーレム状態になってる
やんけ! もう飽きたんだよおおおお!」と切れたせいらしい。
そして「もうハーレムにするな!もしまたハーレムにしたら俺はもう、
二度と仕事しない!」とぶちぎれたもんで、困った原作者が、
「だったら、『ハーレムを作ると死ぬ主人公』にすればいいんだ!」と
思いついて、そんな特性をつけたのだ。
どうりで…!
俺の謎の体調不良って、2人に好かれたからだったんだ…!
いやでもアニメでは、主人公が子供の時に、神様が現れてお告げを
受けたはず。
神の声「お前は世界を救うために生まれてきた勇者。
力も魔力も技術も知識も運の良さもすばやさも、
外見の美しさも心の美しさも、すべて兼ね備えた人間に
してやろう。ただし、一夫多妻は許さない。
もしも5人以上の女性に愛されまとわりつかれたら、
おまえは死ぬ。それが試練だ」
勝手にチートにしといて試練を与える、ひどい話だなあと思ったもんだ。
ひどい話だが、お告げを受けた主人公は、なるべく女性に好かれないように
生きていく。当然だ。自分が5人を好きになったのならまだしも、
向こうから愛されてまとわりつかれただけで死んでしまうのだ。
俺だって同じ状況ならそうする。
でもそんなこと知らなかったから、すでに2人の女性を仲間に
してしまった。しかも愛されまとわりつかれている。
わかってたら俺だってそれなりに対処したのに…神様ひどくない?
だけど、よく考えたら…と過去を思い返す。
生まれは平民だけどそれなりに裕福で、教育を受けさせてもらえた。
そして教わるそばから吸収し、剣術も魔法も、初級を教わると
上級を繰り出すような、バカみたいな才能があった。
その時点で気づいてもよかったよなあ。チートだって。
幼馴染がエルフのサラで、回復魔法が得意だった時点で気づいても…、
森で助けた獣人がミーコって名前のシーフだった時点で…
…俺が鈍感なせいかもね…。
たぶん俺、心もきれいに作られてるから…神を恨んだりできない…。
過ぎたことは気にしないことにしよう。うん、これからだ。
これからはもう、女性の仲間を増やさないようにするんだ。
そうしよう。うむ。
とりあえず、ギルドで話しかけてきたジェーンには断りをいれねばなるまい。
巨乳だけど。巨乳だけど。
でもアニメでも、断ったのに勝手についてくるんだよなあ。そして
後ろからドラゴンに襲われて、助けるはめになる。そんでジェーンは、
実はこの国の王女ってことがわかって、「なんで王女様が冒険者なんかを?」
「実はかくかくしかじかで」っていう身の上話を聞いたら、人のいい勇者は
助けずにはいられず、仲間にしちゃうんだよなあ。
だけど俺は!!!わかってるから!!!ジェーンには近づかない!!
俺たちの姿が見えないように、認識阻害魔法をかけて、爆速で隣町の
ギルドに向かう! 一応ジェーンには断りの手紙を書いて、ギルドに
渡しておこう。これでなんとかなるはずだ! たぶん!
・・・・・・・・・・・・・・・
ゴホ…ゴホゴホッ
「アラン様!! お風邪ですか!? すぐ回復魔法を! ふんじゃら
もんじゃら~!」
「ああ、サラの回復魔法のおかげで楽になったよ。ありがとう」
「私の毛のせい!? ブラッシングが足りない!? ごめんねー!」
「ミーコのせいじゃないよ、たぶん冷えただけだよ」
「アラン大丈夫か?」
「ジェーンも背中さすってくれてありがとうな…」
ジェーン…。仲間にした時はこれほどじゃなかったのに…もうすでに
けっこう俺のことを慕ってるな、この咳の量…。早すぎだよ…。
さて、なんでジェーンがいるのか。
読者のみなさんは疑問に思われることでしょう。
だってさあ、しょうがないじゃん。仲間にしちゃいけないのわかってるよ。
でもさあ、俺、ジェーンの身の上を、かくかくしかじかを、
前世ですでに知っちゃってるんだよ。
朝一、冒険者ギルドの入口で、俺より早くから待ってたジェーンを見たら、
手をぎゅっと握りしめて、不安そうにきょろきょろしてるのを見たら、
助けたくなっちゃうじゃん。見捨てるなんて無理だよ…。
それでも、がんばったんだよ。
ジェーンのかくかくしかじかを解決しようと。
あれやこれやが解決すれば、ジェーンは晴れて王族として、
王宮で堂々と暮らしていける。
そう思って、なる早で解決したのに、パーティー抜けるの嫌だって
言うんだよ…。そんなの、追い出せないじゃん…。
そういうわけで増えた。3人になった。あと2人に愛されたら死ぬ。
とにかく、俺は過ぎたことは気にしないタイプなので、前向きに
考えることにした。
たぶん4人までは、回復魔法でなんとかなると思うんだ。
だいたい、エルフとけもみみと巨乳は、冒険には欠かせないもんな。
うんうん。この3人はしょうがない。うん。
と思うけども、さすがに4人目は避けたい。
アニメの勇者はこの後、メンバーを募集するのだ。
「ただし男性に限る」という但し書きをつけて。
これ以上女性を増やさないことはもちろんだが、魅力のある男性を
仲間にして、サラ、ミーコ、ジェーンの、誰か一人でも、新しい仲間に
気持ちが傾けば、自分への愛情がリセットされるかもしれない。
そうしたら今のこの体調の悪さも治るだろうし、長生きできそう…
と考えて、新しい仲間を増やすのだが、新しい仲間になった「ヨシオ」は、
「男性と偽って入ってきた女性」だった。
「どうしても勇者パーティーに入りたかった」からだそうだ。
「女性と見間違えそうな美貌」って時点で気づけよって気もするが、
そこはそれ、物語として騙されるのはお約束。
そういうわけで仲間になったヨシオだが、勇者もまた、絶世の美男で
強く優しいのだ。しばらく一緒に冒険したらイチコロなのだ。
なのでヨシオの仮面は崩壊し、恋する乙女ヨシコとなってしまうのだ。
まあ、アニメの場合は、「実は男装の麗人」と気づくまでに
時間がかかるので、その間に惚れられてしまうし勇者も情がわく。
だから女性とわかっても仲間から外すことができない。
でも俺はわかってるから! 女だってわかってるから!
新規パーティーメンバーの面接で、ヨシオが来たら、
「男性限定の募集です」って却下すればいいだけだから!
ここはうまく乗り切れるはず!
・・・・・・・・・・・・・・・
「腰…腰が動かない…げほごほげほ」
「アラン様!! すぐに私が回復を! ほんげらふんじゃら~!」
「アラン様あ!! 誰に? 誰に腰を使ってそんなになったの!??」
「大丈夫かアラン? さすったほうがいいか?」
「足裏押しますね! 腰に効くツボです!」
4人に好かれるとこうなるのか…けっこうきつい…。
そして、なんで4人になってるのか。
読者のみなさまは不思議にお思いのことと思います。その理由は…、
ヨシオがびっくりするほどいい男だったからですー!
もう、女でもいい、これだけかっこよくて、漆黒の髪、漆黒の目の
エキゾチックな剣士! 彼(彼女)だったら、女も惚れるに違いない。
いや本音を言うなら女同士で好きあってほしい。
百合展開は腐男のロマンです!!!!!
…と思っていた時期が俺にもありました。
しかし俺の期待は裏切られ、アニメの通りに話は進み、
現在のぎっくり腰に至るというわけです。
「ありがとう、みんなのおかげで良くなったよ」
回復魔法で良くなるから助かったなあ。回復が効かなかったりしたら、
とても魔王の討伐なんて行けない。
「でも、どんどんひどくなっているような…」
「ほんとだよ! アラン様! 私心配だよ!」
「やはり医者にもう一度調べてもらったほうが…」
「私のなじみの針灸院に行ってみませんか?」
みんなが本気で俺をいたわり、心配しているのがわかる。
俺、愛されてるんだよなあ。
でも、そのせいで、この症状なんだよなあ…。
いっそ「俺はハーレムになると死ぬ体質だ」と、打ち明けるべき
なんだろうか、と考えたことがある。
そんな嘘くさい話、普通は信じないよな。
でも彼女らは…信じる気がするんだ。
俺を信用しているから。
だから「自分の行いがアランを苦しめてた」と知って傷つく。
それがわかってたから、彼女たちを傷つけたくなくて、アニメの勇者は
最後まで打ち明けられなかった。
そして…俺もやっぱり言えなかった。心が美しいからな!ははは!
この後、アニメでの展開はこうだ。
すでに4人。あと1人増えたら死ぬ。
もうなんとしてでも男の仲間を引き入れよう!
頼むから4人の中の誰かとくっついてくれ!
と祈る気持ちで新たに新規メンバーを募集する。
そして迎えた5人目のメンバーは、口ひげを蓄えたダンディーな
年上冒険者、チャーリーだった。
(念のため、「男同士の友情を深めようぜ!」と言って公衆浴場に
誘って性別を確かめた。)
チャーリーは子持ちだった。5歳の娘エリーを連れていた。
母親はもともと体の弱い人で、娘を産んでからますます弱っていき、
エリーが3歳になる前に亡くなったそうだ。
5歳のエリーは、それはそれは愛らしく、みんなのアイドルになった。
その上、チャーリーのお父さんっぷりも、いちいち素敵だったので、
これは必ず「私をエリーのお母さんにしてください!」と、
求婚する奴が出てくるに違いない! そういう未来が俺には見える!!!
そう期待して仲間にするのだが、なぜか誰もエリーのお母さんに立候補
しないのだ。なんでだよ、と思いながら、勇者は魔王をなんなく討伐する。
チートだからね。
でも魔王も討伐したし、パーティーを解散すれば、ハーレム状態は
なくなるはず…だから寿命もなんとかならないかなあ、と淡い期待を
抱きながら村へ戻り、エリーを預けていた宿屋のおばさんのところに
向かう。
そしてエリーに会って頭をなでていたところで
ドクン
と心臓の音が聞こえ、勇者は死ぬ。
エリーが、「アラン様!大きくなったらわたしをおよめさんに
してください~~~!」と言ったからだ。
いや…5歳の言うことだし…ちょっと…これで死ぬって…
納得できねえよおおおおお!
と、声にならない叫びをあげながらのエンディングとなるのだ。
さすがハーレムを憎む監督の作品だ。ハッピーエンドにする気がない。
というエンディングまで、俺はわかっている。
このままいくと、もうすぐ死ぬ。死んでしまう。まだ若いのに。
でも、ここまで来ると、俺は悟りを開いていた。
死ぬってわかっていても、俺はエリーちゃんの笑顔が見たい。
ダンディーなチャーリーも好きだ。
あの親子に魔王討伐の栄誉を与えてあげたい。
サラ、ミーコ、ジェーン、ヨシオ改めヨシコ、チャーリーとエリー。
みんな大事な仲間だ。このメンバーで、魔王を倒すのだ。
エルフ、けもみみ、巨乳、百合、ダンディー、そしてロリ。
完璧な布陣だ。充分じゃないか。こんな豪華なメンツで
世界平和を担えるんだ。こんな光栄な人生に何の不満がある。
だからもういい。いい人生だった。神様ありがとう。
仙人のような気持ちで魔王をサクっと討伐し、凱旋に向かう。
そして村の宿屋につくと、エリーが満面の笑顔で出迎えてくれた。
「パパ! 勇者様! おねえちゃんたち! おかえりー!」
ああ、いい笑顔だ、これが俺が最期に見る景色なんだな。
寂しいけど、こんな幸せの中で死ねるなら本望だ。
「エリー! パパたちがんばったぞ! 魔王を倒したんだからな!」
チャーリーがエリーを抱え上げて嬉しげに報告する。
サラもミーコもジェーンもヨシコも、まぶしいくらいの笑顔だ。
俺も「ただいまエリー」と言いながら、思いっきりなでなでした。
これが最期のなでなでかー! 俺が死んでも、元気に育つんだぞー!
みんなみんなみんな、元気でなー! 幸せになってなー!
なでなで…
なでなで…
なで…
あれ?
死なない?
エリーちゃん…言わないの? いや、言わないほうがいいんだけど…。
「あれー? エリーちゃん、魔王を倒して帰ってきたら、
勇者様にプロポーズするって言ってなかったっけー?」
ギャー!!!!! おま! バカ! サラ! よけいなこと言うなよ!
「しないよー!」
え!? そうなの?
「えー? 私たちみんなライバルだねって話してたのに、エリーちゃんは
やめちゃうの?」とミーコが聞くと、
「うん」とうなずく。
「だって長男なんだもん」
……
……
は?
「長男の嫁はねー。やっぱやめといたほうがいいかなっておもって」
へ?
いやなにそれ5歳が言う? 早熟とかそういう問題じゃないような…
チャーリーがあわてて説明する。
「わーごめん! こいつ、ちょっと前までは『パパのおよめさんになる』って
言ってたのに、最近は『勇者様もステキよねー』なんて言い出したから!
くやしくて『でもアランは長男だから、嫁姑問題とか大変だぞー』って
言っちゃったんだ! てへぺろ!」
…チャーリー!! お前…なんてことを… グッジョブ!!!!!
君は命の恩人だ!!
「長男なんだ…」
「そうか…」
「ふうん…」
サラは幼馴染だから、長男だって知ってたはずだけど…。
なんか…心なしか女性陣のまわりの空気が冷えたような…
なんか…俺の体調も良くなったような…
えっ、まさか、長男ってだけで愛情さめてる!?
「あ、あの、でも、俺の母ちゃんはそんな、悪いやつじゃないよ?」
「……」
「……」
「や、優しいし…」
「……」
「……」
うわ! 何これ体が軽い!
めっちゃ楽! 息がしやすい! 体のどこも痛くない!
今の一言でこんなに!? こんなに愛情ふっとぶの???
こえーーー!
女こえーーーーー!
でもこれでわかった!
今まで、「女性に愛されちゃいけない」とは思っていたけど、
そのために女性を傷つけたり意地悪するのはどうしてもできなくて、
うまく嫌われることができなかった。
だけど、傷つける必要なかったんだ。
母ちゃんを褒めるだけで良かったんだ。
それだけで、こんなに嫌われる!
これならいける!
俺、これからも、生きていけるーーーー!
こうして、「マザコン勇者」と呼ばれた勇者は、長生きできたけど、
一生を独身で過ごすのであった。かわいそう。
ちょっと長いのに、読んでくれてありがとうです!




