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第五話 本物の弱さ

カーテンの隙間から差し込む朝の光が透の頬をかすめていた。

ベットの上で丸くなったまま、透は動けずにいた。スマホには罵声と失望のメッセージが集結している。


♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦

 ふと机の引き出しから小さなアルバムを取り出した。

そこには中学生の頃の透、美咲、クラスメイトの笑顔が並んでいた。一枚の写真に幼いころの透の泣き顔が映っていた。

"作り物みたいで気持ち悪い"と言われ泣きつくしたあの日、隣で美咲は小さな声で言った。

 『透の笑顔、私は好きよ、必死に笑おうとしている顔が素直(すてき)ダカラ』

♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦


 その言葉を思い出すと、胸が痛み同時に何かがほどけた気がした。


ーーーーーあの時、救われたのは計算じゃない、

            "本当の弱さ"だった。ーーーーー


透はスマホを手に取りライブ配信アプリを開いた。

視聴者はかつての1割にも満たない。


しかし、震える指で【配信開始】をタップした。


画面越しに自分の情けない顔が映る。

 「ごめん、俺、ずっと嘘ついていた・・・」

透は初めてカメラの前で笑わなかった。














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