表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

第三話 崩れゆく舞台裏

週末の生配信は透にとって勝負の場だった。


 「みんな、心配かけてごめん、じつはさぁ・・・・」

彼は笑顔で炎上を笑い飛ばすように語ってみせた。


コメント欄には「最高」「逆境も味方につける天才」・・・と称賛の山。


しかし、配信を終えたあとの胸の奥は、空っぽの抜け殻のむなしさだけが、キズアトのように、残っていた。



数日後、予定されていた大企業とのコラボ企画が突如中止となる。

 「イメージの問題で・・・」とメールに書かれた一文が透の指先を冷却させた。


フォロワーの減少はじわじわ降下を進む。その夜美咲が突然アパートを訪ねてきた。

 「透、ホントはどんな気持ちなの?」

リビング薄暗い照明の下、美咲の瞳は真剣だった。


透は一瞬、弱音を吐きだそうとしたが、

 「平気だよ、俺こーゆーの慣れっこだからさぁ」

と、また笑顔の仮面をつけてしまった。


美咲は透を見つめたあと、そっと一言だけ残して帰った。

 「その笑顔、昔の透じゃないわよっ・・・」



閉じたドアの向こうで透は笑顔を崩し机の上の台本を握りしめた。



ーーーどこまでが嘘で、どこまでが、自分なのか?ーーー

その境界線が急速に溶けていくのを感じていた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ