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第二話 告発の種

深夜二時、透のスマホに通知が連続で届いた。

 「南雲 透の告白動画、全部作り物じゃない?」


匿名掲示板の一行が瞬く間にSNSを駆け巡っていった。

ハッシュタグ"透はフェイク"がどんどん、トレンド入りし、ファンたちのコメントにも動揺が広がっている。


透は椅子の背に体を預け、天井を見上げた。

 「また、炎上か・・・・・、これもネタになるか?」

無理に笑おうとした声は、かすれていた。



翌日、スポンサーの担当者から電話が入る。

 「透さん、次の配信は"逆風も笑い飛ばす"方向でお願いします、炎上はチャンスのチケットですからね」

その明るすぎる思考、声が透には、薄っぺらいノイズにしか聞こえなかった。


 幼馴染の美咲らかメッセージが、届く。

 「無理にねたにしなくてもいいよ、透のほんとのキモチ、誰かに話してみて」


しかし、透は既読をつけただけで、返信を打てなかった。



夜パソコンの前で、新しい台本を開く。

"本当の弱さ"ではなく、"視聴者が喜ぶ弱さ"を演じるための筋書き。


 手が止まった瞬間ディスプレイの片隅に映る自分の顔がどこか他人の物に見えた。


 

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