領地拡大
「なっ、お、お前!何を言ってるのか分かっているのか!!」
怒鳴り声を出しながら横の護衛は言った。
「ああ。分かっている。王からも許可をもらったしな。」
すると、目の前の王が動き出した。
「わざわざ堂々と宣戦布告に来たんだ。何かあるのだろう?」
「ええ。人質を取りました。」
「ふ、人質で国が渡せるか。」
「それがそれが。人質は、この国の民間人全員です。」
「な…」
「あなたはとても頭が良い。今辞めるなら文官ぐらいならしてあげますよ。」
「…。」
「人質とはどう言うことだ?」
「これです。」
アスラータは懐から一つの木箱を取り出した。
「それは?」
「爆弾です。殺傷能力は高く、全ての民間人を助けることはできません。」
「お前は悪魔だな。」
この王も馬鹿ではない。多分分かっているだろう。この人質は、村や町などのレベルではないことが。
「…すまないが、少しだけ待ってもらえないか。流石に私だけの判断ではどうしようもない。」
「ええ。いいですよ。その代わり…」
外から爆発音がした。音広がり方からして近くではないが国内だ。
「爆発は始めます。」
30分後、現場にいたものたちと話し合ったのだろう。イルア国の独立と、ガロ帝国の領地の半分を差し出す。という内容で話はまとまった。後日正式に会談を行うつもりだ。多少力技だが、この世界の人間は知能が地球人より低い。まぁ、穴だらけの作戦だったがうまくいって良かったと心から思う。もちろんこのままガロ帝国が引き下がるとは思っていない。が、そこら辺は上がどうにかしてくれるだろう。
俺は王邸を後にした。
次回「アラマ連邦」




