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混合パーティー

ちょうど1000文字。

あれから数時間。何度もチビゴブリンの群れと遭遇しては殲滅した。

行動パターンはどれも似通っており、敵を発見しては突撃してくるの繰り返し。

あまりにも安直すぎて対処がしやすく、作業ゲーや無双ゲーをしてる気分だった。

ただ倒してるだけでは意味がないため、あえて攻撃を受けることで防御力を鍛えたり、少ない労力で倒す方法を考えたりと、不足してる力を鍛えた。

とはいっても、まだ数時間しか鍛えていない。これからまた何日かはここで鍛えるつもりだ。


「そろそろ休憩するか」


今の時刻は昼の13時を過ぎ、もうそろそろで14時になろうかという時間帯だ。

昼休憩するには遅いが、気がついたのがつい先程だったのだ。

お腹が鳴る。先程までは空腹を感じなかったのに、時刻を知った途端これなのだから、現金なものだと思う。

あと少ししたら飯を食べるから頑張ってくれ、と腹をかるく叩く。

視線を向ける先、奥の方から魔物が走ってくる姿が見える。

敵はチビゴブリンとコボルドの混合パーティー。珍しい組み合わせだ。

本来、別種の魔物たちが共闘することはない。だが稀に、共闘することがある。

はっきりとした原因は今も研究中ではあるが、危機的状況に陥った際によくみられるようだ。

この階層に限れば、比較的よく見られるぐらいの珍しいさではある。

その危険度は魔物の強さによって変わるが、攻撃力の低いチビゴブリンやコボルド相手でも油断すれば簡単に死ぬ。

別種の魔物が混じるということもあり、通常とは異なる動きもみせるため要注意だ。

あの群れに襲われたらアリに補食される獲物の気分でも味わえそうだ。

あの可愛いさなら気持ち悪さよりも嬉しさが勝りそうだが、その対価が死というのは笑えない。

逃げるべき、なんだろう。そうでなくとも誰かに協力を求めるべきだ。安全第一を考えるなら。

だけど、どうしてか。興奮してる自分がいる。

あの群れ相手に俺はどこまで戦えるだろう、どうやったら突破できるのか、て。

鍛えた力を試したくて仕方ない。理性が興奮に飲み込まれている。分かってる。

でもな、あの程度の群れなら俺でも倒せるはずだ。

コボルドはここ何日も相手にして倒した。チビゴブリンだって数時間とはいえ倒してる。

その対処法はもうすでに確立してる。油断さえしなければ倒せるはずだ。

目前へと迫る群れに向けて盾を構え、後ろに向けた剣の柄を強く握り締め、深呼吸。

そして、息を吐き出すと同時、俺は勢いよく走り出す。

戦闘描写にはあまり期待しないでね?

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