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現代ダンジョン冒険譚  作者: 冬空
ソロ編
13/31

休憩

今のところ比較的無駄なく進めてる気がする。

空矢と飲みにいった翌日、俺は5階層にて戦闘をしていた。この階で登場してくるのはストーンスライムだけだ。

岩のようなゴツゴツとした見た目が特徴的なストーンスライム。見た目に違わない堅い質感でありながら、スライムのようにポヨンっと跳ねる特性をもっている。そしてちゃんと痛い。

大きさは大人の膝ほど。その大きさの岩に攻撃されて痛くない訳がない。たぶん、今のところ最大の攻撃力を誇ってる。痛すぎて、思わず涙がこぼれたほどだ。

攻撃も通りにくく。岩より断然やわらかいとはいえ、攻撃する度に反動で手を痺れさせる。戦いにくくて仕方ない。

連続で攻撃すればするほど麻痺の時間も延びるし酷くなる。今も狩り終えたというのに、手が痺れたままだ。とはいえ、少しすればそれも落ち着く。

手を握り締めたりして問題なく動くことを確かめる。


「そろそろ休憩にするか」


初じめてストーンスライムを倒してからすでに10体近く倒している。

1体倒すだけでも苦労する相手を何体も倒してれば疲労もそれなりに溜まるというもの。

休憩場所を求めて俺はダンジョン内を進む。

たしか、この階には休憩ゾーンがあったはずだ。

専用アプリから地図を開き、場所を確認する。

このアプリは政府から出されてる正式なもので、専用の冒険者を雇って作られたものだ。主な機能としては地図や位置情報、依頼の確認なんてものもある。

無料での利用が可能だが、階層によっては料金や制限がかかる。5階層までなら料金はかからないため、金欠な者でも迷うことなく探索できる便利なアプリだ。


「お、あった」


場所はここから近く、5分もせずに着く距離に休憩ゾーンはあった。

この場所は民間の企業、主に観光業をメインとしてる会社が出資して作られた場所となる。

主な目的は旅行客の観光だ。ダンジョンに興味はあるけど怖くていけないという人たちに向けて作られた場所で、近づいてきた魔物を倒す光景を見ることができる。

その料金は高くなりそうだが、そこは冒険者たちに休憩場所として貸し出すことで補っている。

利用するには高い料金を払う必要があるが、その分、雇われの冒険者が常にいるため安全に休めることが可能だ。

旅行客には安く、冒険者には安全な休憩場所として、相応にメリットのある場所となっている。


「お疲れ様です。休憩しに来ました」

「お疲れ様です。料金のお支払いをお願いします」


兵士のように佇む冒険者にお金を支払い入場する。

通路に壁を取り付けることで作られた施設の中は横に長く、しっかりした空調設備と畳やテーブルといった好みに合わせて用意された食事スペースにテレビ、お店まで。まさしく至れり尽くせりといった感じだ。

ダンジョンの中にいるというよりは、地上にいる気分だな。

扉を開けたらダンジョンではなく地上に出そうだと、そんなことを思いつつ畳の上に座り用意してあった弁当を広げる。

中身は唐揚げや玉子といった定番なものばかりだが、体を酷使するためその量は重箱に匹敵する。

レンチンも可能なため、温めた上で食す。


「うまっ」


働いたあとの飯は旨い。箸が止まらず、あっという間に食べきってしまう。

膨れた腹を撫でながら満足そうなため息を漏らす。

これはとうぶん動けそうにないな。

腹がへこむまで休憩しようかと、茶をしばきつつゆっくりとテレビを見る。

まったりと流れる時間。その終わりは唐突に訪れた。


「ッ!!」


視界に映る赤い光。左手に取りつけた腕輪からだ。

これは冒険者ライセンスを取得した際に購入したものであり、冒険者なら絶対に持っていないといけないものだ。

この腕輪は緊急事態が発生した際に光る機能があり、赤色の場合はーーー救難信号を指す。

そろそろソロ編も終わりかな?

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