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現代ダンジョン冒険譚  作者: 冬空
ソロ編
12/31

脅しと笑み

称号

(作者)にTSを狙われてる系主人公】

効果

【呪無効】【即死無効】【導き】

「回収を手伝ってくれてありがとう」

「どういたしまして。ては言っても、回収した数なんて少しですけど。これ本当に貰って良いんですか?」


そう言って見せてくるのは、両手に収まる幾つものアイテム。空矢が回収したものだ。

俺はうなずくと共に手に持った袋を揺らせば、幾つもの固いものがぶつかり合う音が鳴る。


「もう限界なんだよ。入らない以上、捨てるしかないなら誰かにもらってもらった方が良いだろう?」

「はぁ……そうですか……?」

「だからな」


納得のいっていなさそうな空也。俺はそこで言葉を区切り、空矢にグッと顔を近づけていう。


「さっきのことは誰にも言うなーーー分かったな?」


ドスの効いた声で脅せば、縦に何度も顔が振られる。

とりあえず、これだけ脅しておけば良いか。

物理的な拘束力はないため、預かり知らぬところでバラされたとしても気づくこともないし、止めることもできない。

これをするのは単純に精神的な安定を取るためだ。

もし、周りで噂されようものなら冒険者としてやっていけなくなる。それほどに重大な秘密を空矢は知ってーーいや、見てしまったんだ。

空矢の両肩に手をおいて、俺は懇願するようにお願いする。


「本当にっ。ほんと~~に! 誰にも言うないでくれ。俺の冒険者生活がかかってるんだ!!」

「りょ、了解っす! この空矢、誰にも言わないと約束します!!」


ほんとうに大丈夫だよな?

そこはかとない不安に駆られながらも、言質はとれたということで納得することにした。

今日はここで切り上げるか。

精神的に疲れたのだ。群れとの戦いから小っ恥ずかしい光景まで。疲労するには充分な出来事が重なったのだ。元気がなくなるのも当然だろう。

空矢の両肩から手を離し、天井を見上げてため息をもらす。


「俺はこのまま帰るけど、空矢はどうする?」

「じゃあ、俺も帰ります。今日は観光の気分でここに来たんで」

「観光って」


思わず笑ってしまう。

まだここは浅いが、それでも敵のいる場所だ。そんな場所に観光と称して訪れるとは。無鉄砲、もしくは命知らずと言われてもおかしくない。


「油断してると足元掬われるぞ」

「分かってますって。観光って意味合いが強いですけど、他の人の戦闘を観察してたんです。俺、これでも観察眼に優れてるんで」

「全然そうは見えないけど」

「ひどっ! 友達にも同じこと言われたんすけど、そんなに見えないですか?!」



ガーン! と効果が付きそうな表情で愕然とする空矢がおもしろく、声を上げて笑ってしまう。


「悪い悪い。詫びになにかご馳走するから、それで許してくれ」

「別にいいですよ。俺も、それは自覚してるんで」

「じゃあ、これは詫びじゃなく。俺の飲みに付き合ってくれ。久しぶりに誰かと飲みたくなったんだ」


空矢と話すのは楽しく。ここ最近のことを思い出して寂しくなったのだ。

最近は冒険に勤しむばかりで誰とも飲みに行かず、一人寂しい食卓だった。

それが嫌だと思わないが、たまには誰かと食卓を一緒にしたい。

そんな思いからでた提案に空矢は笑う。


「良いですよ! あっでも、俺、酒は飲めませんからね?」

「分かってるよ。というか、そんな事したら俺が捕まる」

「ですよね。でも、酒って一度飲んでみたかったんですよね。………この機会に飲んでみようかな?」

「おいやめろ!」


ポツリと囁くように呟かれた言葉に俺は慌てて止めにかかる。


「さっき駄目っていったばかりだろ!? なに本気で実行しようとしてるんだ!!」

「冗談ですって。冗談」

「笑えない冗談はやめてくれ……」


楽しげな笑みを浮かべながら言う空矢に、俺は疲労を感じつつも同じように笑みを浮かべるのだった。

未だに“、”の打つ場所に迷うんですよね。

ありすぎても読みにくいし、なさすぎても読みにくい。塩梅がわからん。

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