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初めての成果

5話：初めての成果

翔と恵の協力によって、顧客管理アプリのプロジェクトは順調に進み、ついにリリースの準備が整った。社内ではプロジェクトの成功が期待され、社員たちも皆、活気に満ちていた。翔の提案したサブスクリプションモデルと広告収入の組み合わせが功を奏し、リリース当初から予想を上回る反響があった。

顧客からの反応は上々で、サービスの使いやすさやデザインの質に対して高い評価が寄せられる。特に、翔が考案したビジネスモデルが功を奏し、安定的な収益が見込める体制が整ったことは、サイバーラボにとって大きな飛躍だった。

そんな中、藤村がプロジェクトの打ち上げの場で、翔にこう言葉をかけた。

「伊藤くん、本当にありがとう。君のおかげで、我が社も新しい可能性を見出せた」

その言葉に、翔はかすかな達成感を感じた。今度こそ、誰にも頼らず、自分の力で成功を掴み取ることができるかもしれない。彼は自分の成長とともに、サイバーラボを支えていく決意を新たにするのだった。

だが、この成功がさらなる挑戦と試練の入り口に過ぎないことを、翔はまだ知らなかった。