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秘密兵器!

ここで、秘密兵器登場です!



前世の記憶が戻ってから1年がたった。


今日は王太子が婚約者を決める王家主催のティーパーティの日である。


できればティーパーティなど、破滅しかないのだから行きたくなかったのだがお父様にとりあえず形だけでも出席して欲しいと言われてしまったので致し方ない。


そして、私は朝からティーパーティに行くためにずっと磨き続けられ、行く前からぐったりだ。


今はドレスの着替えが終わり、ドレッサーの前に座らせれて専属メイドのアンナにヘアセットをされているところだ。


ぼーっとしていたらヘアセットが終わったようで


「お嬢様終わりましたよ、でも、本当にこのままでよろしいのでしょうか? 」


茶髪に優しそうな緑色の瞳を不安げに揺らしながらアンナが聞いてきた。


ドレッサーの鏡で自分の姿を確認してみると、あまりにも理想通りで思わず笑みがこぼれてしまう。


「とっても素敵よ、ありがとうアンナ」


振り向いてアンナにお礼を言うと突然頬赤くして下を向いてしまった。


はて?

何か気に触ることを言ってしまったのだろうか?


「アンナどうかしたの?」



「いえ、お嬢様が可愛すぎて少し動揺してしまっただけです。お嬢様は茶髪もとてもお似合いですね! 」


アンナが頬を上気させながら興奮気味に捲し立てた。


「あら、アンナったらありがとう」


そう言いながらアンナから視線を外し鏡に目線を向けると、そこには薄い茶髪の令嬢がいた。


ふっふっふっー


そうなのだ、髪色で婚約者を選んだなら髪色を変えましょう作戦である!


髪色を変えたいとお父様に言った時は何かあったのかと心配していたが、ただお父様と同じ髪色になりたい! と言ったら瞬殺だった。


少し、お父様チョロすぎて心配になってしまう。


そんなお父様が嬉々としてカツラをオーダーメイドし、こうして出来上がったのがこの最高品質のカツラだ。


最高品質のおかげか、違和感なく頭に馴染んでいる感じがする。


これで、王子とはくれぐれも接触しないように端にいて王子を避けながらティーパーティをやり過ごそう。


後、出来れば友達も作るわよ!!


ふんすふんすと鼻息荒く頷いていると


「お嬢様、支度が整いましたので王城へ向かいましょう」


はー憂鬱だけど、行くしかないわよね!


よし、いざ戦場へ行くわよー!




最後まで読んでくださってありがとうございます!

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