表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【連載版】オナラから始まるラブコメディ~オナラをしたら何故か美女二人に好かれてしまった~  作者: 九傷


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

76/77

番外編② 忍者の里14

 


「……確かに、娘を物扱いするような言い回しは好ましくないね。しかし、親としてはそれ以上に気になることがある。……何故、ここに柴咲さんも連れてきたんだい?」



 まあ、それはそうだろう。

 男が交際している女性の親に挨拶をしに行くのは、ほぼ間違いなく婚約、または交際の許しを得るためである。

 当然例外はあるだろうが、普通ならそう思われても仕方がない。

 だからこそ、挨拶に来た男が娘とは違う女性を連れてきたとなれば、一体何のつもりだと疑念を抱くのも当然と言える。



「彼女もまた、本日お伺いした理由に関りがあるからです」


「……ほぅ?」



 お義父様の目つきが再び鋭さを増す。

 いきなり卍解されたらどうしよう。

 ……いや、仮にされたとしても退くつもりはないぞ。

 何故ならば俺はここに来た時点で、とっくに覚悟完了しているのだからな。

 そう、不退転の覚悟を!



「まさか、二股をしている――なんてことはないよね?」



 完全に敵対したあとの愛染フェイス!

 一刻も早く、ここから消えたい……!

 い、いや、ダメだ! 俺は退かぬ! 媚びぬ! 顧みぬ!



「し、してます。私は二人を愛していますので!」


「主様……!」


「太郎さん……」



 心に聖帝を宿した俺の言葉に、静香ちゃんと詩緒ちゃんが嬉しそうな声を上げる。

 しかし、それとは対照的にお義父様の霊圧がすんごいことになってしまった。

 今にも黒柩の完全詠唱版が放たれそうな勢いである。



「……なるほど、そういうことですか」



 そんな緊迫した雰囲気の中、怒った様子も困惑した様子もないお義母様が独り言のようにつぶやく。



「紀香……?」


「アナタ、冷静に考えてみてください。二股をしている男性が、わざわざ馬鹿正直に二股していることを交際相手の両親に報告しに来ると思いますか?」


「……思わないが、静香の話では誠実な男だと――」


「誠実な男性は二股などしませんよ」


「グハァ!」



 冷静に状況を判断し俺のフォローをしてくれそうだったお義母様から、思わぬ言葉の刃が飛んでくる。

 事実なだけにクリティカルヒットだ。



「しかし、一般的には誠実と言えずとも、そこに愛がないワケではありません。……愛、ありますよね?」


「は、はい! ここに愛はあります!」



 心臓に拳を当てて自信を持って答える。

 舐めたらアカンぜよ。



「だとしても、それはただ優柔不断なだけだろう?」


「グハァ!」



 正論パンチが痛い……

 しかし俺は退かぬ(略



「勿論それもあるでしょうが、それだけではない――ということです」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 今回はいつになくネタが多いwww
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ