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【連載版】オナラから始まるラブコメディ~オナラをしたら何故か美女二人に好かれてしまった~  作者: 九傷


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番外編② 忍者の里7



 柴咲さんには、共感覚という漫画などでは良く見る特殊能力が備わっている。

 具体的な性質としては、匂(臭)いから対象の心情や感情を読み取れるというもので、俺は「スーパー臭いフェチ」と呼んでいる。

 いや、口にすると怒られるので心の中だけでだが。


 まあ要するに、柴咲さんはある程度の精度で心を読めるということだ。

 だから基本的に、隠し事の類は不可能と言ってもいいだろう。



「……あの、さっきから白鳥(姉)さんとか、呼びにくくありませんか? 私のことは、できれば麗香と呼んで欲しいです♡」


「ふむ、実は最初は心の中で麗香さんと呼んでいたんですが、妹さんを姓で呼んでいるのにお姉さんを名前呼びするのは流石に悪いなと思いまして……」


「というか、なんでお兄さんは静香のことを姓で呼んでるんですか? 二人は恋人同士なんですよね?」



 まあ、わざわざ実家に男を連れて来た時点で、そう思われるのは当然だろう。

 ……いや、白鳥(妹)さんは一応両親に連絡を入れてあると言っていたので、それ経由で伝わっているのかもしれない。



「恋人同士だからといって、絶対に名前呼びしなければならないというルールもないでしょう」


「まあそうですけど、やっぱり名前で呼んだ方が恋人同士っぽくないですか?」


「その通りですが、むしろそれが問題なのです。私達の関係は周囲に隠していますので、ボロを出さないよう対策として普段から姓で呼ぶようにしているのですよ」



 このルールは、あくまでも俺だけに課せられたルールであり、二人はプライベートのとき俺のことを自由に呼んでもらっている。

 俺は尻の緩い男なので、口も若干緩いのだ。

 漏らす可能性を考慮して、普段から姓で呼ぶよう徹底している。



「ふーん、でもそれなら、私のことは麗香って呼んでも問題ないですよね? 別に静香を気遣う必要はありませんよ。私は静香の家族ですから、他人じゃありませんし」



 ……確かに、全く関係のない女性を名前呼びするのは問題だが、白鳥(妹)さんの家族であれば理由がしっかりしているため免罪符にはなるかもしれない。



「わかりました。では、今後お姉さんのことは麗香さんとお呼びしましょう」


「はい♡ 末永くよろしくお願いします。太郎さん♡」


「「な、な、なぁーーーーっ!?」」



 俺が麗香さんを名前で呼ぶことに承諾すると、柴咲さんと白鳥さんが仲良く同じ反応をする。

 あれ? またオレ何かやっちゃいました?

 と、言いたいところだが、まあそうなるよな。



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[一言] 自覚があるの偉い( ˘ω˘ )
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