プロローグ
-プロローグ-
あの日、私が星羅斗にあんな事を言わなければ、今頃こんなことにはならなかったのかな───
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いつものように星羅斗と登校してた。
「 てか、昨日隣のクラスの○○がさ~」
くだらないけど、楽しいんだよね、星羅斗の話って。
そんなこんなで楽しい時間を過ごして、学校へと向かった。
別に学校が好きって言う訳でもないし、だからといって嫌いって訳でもないけど、星羅斗と一緒に居れるから、つまらなくても頑張れる。
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一限目は数学だった。
数学の先生はあまり得意じゃないんだよな、いちいち話長いし、分かりにくいし。
はぁ、と溜息を着くと星羅斗が
「数学の先生怠いよな〜」
と、共感して私と同じようにため息をついた。
私と同じなんだぁって、少し嬉しくなった。
そうして、一限目を過ごした。
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そこから面倒くさい授業も終わって、昼休憩になった。
勿論、星羅斗も一緒に。
この時間に昼食も食べちゃやなきゃいけないから、少し時間が足りない。
『あれ?星羅斗、今日の昼食パンだけ?』
そういえば、いつもはもっと沢山食べてるはずなのに、今日はパンだけだな。
「あー、実は今日、買いそびれたんだよね」
目を泳がせてそう言っていた。
『え?買いそびれた?そんなことは無いはずだけど?』
だって、いつも買ってから集合場所行ってるはずだから。買いそびれるなんてことは無いはず。
「いや、本当だって!買いそびれたんだよ!」
半ギレで言われたので、カチーンと来てしまった。
抑えたくても抑えられず、思わず言ってしまった。
『嘘つき!そんなはずないもん!いつも買ってから集合してるはずだもん、買い忘れるなんてありえないもん!』
言ってしまった。それには彼も耐えられなかったのか、
「はぁ?!お前には関係ねぇだろ!」
と、怒って言った。
『あっそ!ならもういいです!』
と、私は言ってその場を去った。
星羅斗が悲しそうな顔をしていたことなんて、知らずに 。
*
喧嘩をしたまま時は経ち、下校時間となった。
私一人での下校は初めてな気がする。
少し寂しさを感じながら、下を向いてとぼとぼと歩いていた。
なんで私こんなことになっちゃったんだろう。
本当なら今星羅斗といつもみたいなくだらない話をしていたはずなのになぁ。
そんな考え事をしていると、後ろから声が聞こえた。
ただ、すごく距離があったので、なんて言ったのかは聞こえなかった。
「 … か … しろ … 」
何なのよもう!うるさいなぁ、と歩くスピードを上げた。それでも声は聞こえてくる。
昼休憩の時のこともあり、苛々して顔を上げた。
そして、ハッキリと聞こえた時には、もう遅かった。
「 朱鳥、後ろ! 」
その声が聞こえた後、私は意識を失った──
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初めまして、.Pm と申します。
初めて小説を書かせていただいているのて、
あれ?ここ変じゃない?と思うところがあるかもしれませんが、優しい目で見守って頂けると幸いです。
これから、 <夢の中であなたと> をよろしくお願いします。