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祖父母の家で混浴

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あ、微エロ回です

 そろそろツッコまれそうだから、言っておこう。


 これから二家の問題に触れるというのに、なぜ美織と連絡を取らないのか。

 これがまあ、単純だったりする。


 都会育ちの人だとわからないかもしれないが、この田舎町―――本当にネットが通じない。

 わかる人はわかる田舎あるあるなのだが、これが意外と面倒なのだ。


 そもそも、こういう事態は予期していないから、特殊通信機器も持ってきていない。緊急時用に俺が戦える武装品しか、善利さんの車のトランクに積んでない。


 したがって、この田舎の外部への通信―――つまり、美織との連絡が取れない。

 Wi-Fiがあればいいのだろうが、あいにく玲羅の祖父母はパソコンなどを使う人たちではなかった。


 なら、美織の家に直接行くか?


 ―――ここまで美織への連絡手段とか言っておきながら、この件は美織には伝えずに片付けたい。

 もちろん、一緒に戦えばいいのだが、奴は必ず俺への揺さぶりのために綾乃を引き合いに出すはずだ。


 それは、俺も苦しむし、美織も同じ。もしかしたら、それが原因で負けるかもしれない。

 それならば、両者固まるのではなく、片方が生き残り勝つ可能性に賭けるほうがいい。まあ、負けるつもりはないのだが。


 そんなようなことを考えていると、家の奥―――浴室のほうから声がしてきた。


 「おーい!準備できたぞー!」

 「今行くー!」


 さあ、現実逃避の時間は終わりだ。覚悟を決めろ、椎名翔一。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 せめて、水着くらいつけたほうがいいんじゃないか?と、思う俺。

 このまま入っていいかと、浴室の扉の前で悩んでいた。


 しかし、悩んでも結果は変わらないし、それに中には覚悟を決めて服を脱いだ玲羅がいる。


 「ええい!」

 「どわあ!?……びっくりしたぁ」


 俺はバンッと扉を勢いよく開け放ち、中に入った。

 すると、彼女は肩をびくつかせて驚いた。


 そして、浴室に用意されていた椅子に腰かけた。椅子に座ると、俺の前に玲羅の背中が見えるようなポジショニングになった。


 「玲羅ってさ、肌綺麗だよね」

 「なっ……なら、背中を流してくれるか?」

 「はいよ」


 彼女にリクエストされて、まずは風呂桶の中にお湯を入れて背中を軽く流す。

 そのまま、ナイロンタオルにボディーソープを乗せ、痛くない程度にこすり始めた。


 「ん……」

 「痛くないか?」

 「いや、ん……そんなことは……ない。むしろ気持ちいいくらいだ」

 「それならよかった」


 背中を流し終えると、さすがに前は恥ずかしいのか、彼女の手で前側を洗っていた。

 そうすると、今度は彼女の髪を洗うことをリクエストしてきた。


 俺は言われるままに彼女の頭に手をかけた。


 「ここまでやってるけどさ、玲羅は俺のこと洗ってくれるの?」

 「そ、それは……」

 「男が頭洗ってもらうとかは、聞いたことないし、前も恥ずかしいだろうから今回はいいけど、背中だけは流してほしいなあ……」

 「わ、わかった。翔一、もしかしてこの場の空気に順応してる?」

 「そんなわけないじゃん。正直、心臓バックバクよ。平静を装うのが精いっぱいかな」

 「そ、そうなのか……」


 今の彼女は、俺に頭を洗われている手前、なされるがままなのだが、髪の毛の隙間からちらちらと姿を見せる耳は真っ赤に染まっている。

 あんな提案をしても、恥ずかしがり屋なところはなにも変わらないんだな。


 そのまま俺はゴシゴシと、撫でるよりは強めに髪の毛や頭皮を洗った。


 そのあとは、水でシャンプーを流し、リンスを使った後に髪を浴槽に入ったときにつからないように結んだ。


 「慣れてるな……」

 「昔は結乃と一緒に入ってたから。玲羅みたいな長い髪は浴槽のお湯につけると傷んじゃうからね」

 「ふふ、ありがとうな。じゃあ、私も背中を―――」

 「―――ちょっと待ってくれ。ほかのところ全部洗うから」

 「……わかった」


 俺は彼女を一時的に止めて、自分の前側や頭を洗った。

 さすがに、彼女にはまだちん〇ん触らすわけにもいかない。


 洗い終わったら、彼女に対して背中を向けて声をかけた。


 「もういいよ」

 「じゃあ……失礼します」


 そう言って彼女は両手でタオルを持ちながら洗ってきた。

 力のほうは強すぎず、弱すぎず。ほぼ完ぺきなものだった。それは誰かにやったことが有るのではないかと思うほどに。


 「玲羅もうまいな……」

 「そうか?やったことなかったが、うまくできてるみたいでよかった」

 「本当に誰にもやったことないの?」

 「や、やるわけないだろ!こんなこと、本気で好きな人にしか……」

 「そうだよな。玲羅だもんな」

 「そうだ。私は、お前のことが大好きで大好きでしょうがない女の子なんだ」

 「そして、この世で一番可愛い」

 「もう……」


 二人でイチャイチャしながら背中を流し、交互に湯船につかっていった。

 お互いの大事な部分を見ないように、そろって目を瞑りながら、俺、玲羅の順に入っていった。


 今は、玲羅が俺の股の間に座り、俺が彼女を後ろから抱きしめていた。


 「ふぅ……正面から力いっぱい抱かれるのもいいが、こういうのも気持ちがいい……」

 「そうか?なら、もうちょっと強めに抱きしめるけど?」

 「い、いや、これでいい」


 俺からは見えていないが、おそらく彼女の顔は真っ赤でいっぱいいっぱいなのだろう。

 裸で一緒にふろに入り、俺に後ろから腰に腕を回されてる。俺も緊張で手が震えてる。だからこそ彼女も相当なものだろう。


 「触らないのか?」

 「え?」

 「胸……触らないのか?」


 ここでまさかの発言!


 「ちょっと待って、玲羅ってそういう提案するような人じゃなかったでしょ?」

 「わ、悪いか?私だって、そういう気持ちになるんだ。だから、この間も……」

 「!?」

 「と、とにかく!目の前にあるのに、こんなに無防備なのに触らないのか?」


 こ、この状況で触らないという選択肢がない……

 ここで触らなければ、明日から1週間くらい彼女が不機嫌になりそう。私の体には魅力がない、って。


 「じゃあ、失礼します……」

 「ど、どうぞ……」

 「恥ずかしいならやらなきゃいいのに」

 「こ、これは翔一へのご褒美とリハビリだ!」

 「どういうこと?」

 「毎日私のごはんとか作ってくれてるだろう?そのお返しと、翔一の女子との性的な接触に慣れさせるんだ。いつか私もシタいから……」

 「わかった。とりあえず、頑張ってはみるよ」


 そう言って、俺は少しだけ手を腹の上にからずらした。すると、すぐに壁のような丸みを帯びている肉にぶつかった。


 「ぁん……」

 「早いよ……」

 「う、うるさい。私もあんまり経験がないんだ」


 そう言いながらも、俺は玲羅の胸に手を滑らせて触り心地を堪能していた。

 できるだけ、胸の頂点部分にあるところは避けて、周りの部分を触るようにした。


 そうして、次第に自身の手に力を込めていき、少しずつ指を沈ませていった。


 「ん……んぅ」


 3回ほどだったろうか。なんどか指を沈ませていると、玲羅の体がビクンと跳ね上がった。

 俺は痛かったのではないかと、手を止めて玲羅に聞いた。


 「痛い?」

 「ふぅ……い、いや―――はぁ……わからない。今まで感じたことないものが……」

 「痛くはないのね?」

 「ああ、今のも体が勝手に……」


 彼女がそういうので、俺は胸を揉む手を早くしてみた。

 すると、彼女は次第に「ぁん……く……」とか官能的な声をあげるようになり始めて、ついに俺が耐えられなくなった。


 「わ、悪い!これ以上は無理だ!心臓に悪い!」

 「も、もう終わりなのか?」

 「悪い!もう上がる!」

 「そうか……じゃあ、また機会があったらしてくれ……」

 「そうだな。機会があれば……」


 そう言うと、俺は早々に浴室から逃げ出した。

 正直、自分がヘタレだと思わなかった。もう、童貞じゃないのにな。―――いや、あの時は綾乃のなにかを感じ取ったから、緊張せずに彼女をただ優しく抱いてあげようと思っただけだ。


 今はそれがない。だから、ゆっくりことを進められる。


 ―――ダメだ。彼女だって、一歩先の関係を望んでるんだ。

 俺も、どうにか乗り越えないと……

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 翔一が浴槽から去った後、私は少し興奮が収まらなかった。


 「どうして、一番触ってほしいところを……」


 翔一は胸の頭頂部。先が少しピンクになっている場所を触ってもらえなかった。

 そういうビデオでは、つまんだり、ねじったりひどい扱いをされて気持ちよくなっているものが父さんの部屋にたくさんあった。


 そういうのを期待している自分がいたのだが、さすがに翔一はしてこなかった。

 ―――頼めばやってくれるだろうか?


 「ふぅ……まだ、体が熱い……」


 体が火照ってる。どこがとは言わないが、翔一のものを求めて濡れてしまっている。

 さすがにこの状態で、翔一と一緒に寝れるわけがないと思った私は、見よう見まねで自分の股に手を伸ばした。


 火照った体は、翔一のおかげで簡単に達してしまった。

 翔一に抱かれる想像をしながらする―――私にとって、初めてのことだったのに……


 やはり、翔一は私の中の欲求を全て表に引きずり出してしまう……


 私はこれから、どんなはしたない女に変えられてしまうのだろうか……










 少し先の未来。もしかしたら、すぐかもしれない。

 そんなことを想像するだけで、私は背中がゾクゾクっとするのだった。

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