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キミは いつだってそう

 毎度のことながら、時間帯的にはこんばんはですが、ここはいつもどおりの挨拶を。こんにちは、葵枝燕でございます。

 連載詩『〈自己嫌悪の裏側〉』、第五回です。前回から書いていることではありますが、この連載詩のテーマは——自己嫌悪と自己愛、です、多分。自己愛が自己嫌悪へだったり、自己嫌悪が自己愛へだったり、私の持論的なモノも多少入ってたりする、そんな詩の集合体です。

 テーマがテーマですから、気に入らなかったり、不快に思われたりする方も、いらっしゃるかと思います。そんな方は、ページを閉じたり戻ったりするなり、自己判断で回避していただけたら幸いです。勝手な言い分にはなりますが、私は多分、そこまで強い心の持ち主ではありませんので、批判だけはやめていただけたらと思います。

 長くなりましたが。

 連載『〈自己嫌悪の裏側〉』、第五回の開始です。

キミは いつだってそう


——アイシテアゲル

——あいしてあげる

——愛してあげる


私が

暗いドロドロした世界の

さらに奥へと向かおうと

足を踏み出すその度に

キミのその手は私を(つか)


振り払おうと

拒絶の言葉を吐こうと

キミは離してくれない


何度も何度も

同じ言葉を繰り返すだけ

私の傍らに居続けるだけ


こんな私を

私が嫌う私を

なぜキミは


愛してる なんて

そんなことを言えるの?


そんな私に

キミはいつだって

同じことしか言ってくれない


——ほんとは気付いてるんだろ?


続きを聞きたくない私は

いつだって耳を塞ぐ


余裕たっぷりなキミの顔が

また突き刺さる


それはきっと

キミの言葉が当たっているから?


——どうしようもなく嫌いな

キミが嫌う“自分自身”を

キミは本当は

何よりも 誰よりも


キミは いつだってそう


何度も何度も

キミを拒む私の

傍に居続ける


こんな私を

目を逸らさずに

手を離さずに

見棄てもせずに


ただ

私への愛を囁くだけ

傍に居続けるだけ


キミは いつだってそう

 『〈自己嫌悪の裏側〉』第五回のご高覧、ありがとうございます。

 この詩、というか、詩の集合体を書き始めたきっかけは、第一回の後書きで書いたので、そちらをご覧いただけたらと思います。

 今回の詩は、二〇一九年五月七日に書いたものとなっています。自己嫌悪から自己愛に向けて、少し責める響きをもっているような、そんな言葉になっているでしょうか。それでいて、自己愛に縋りつこうとする、依存性も感じられる気がします。離れてほしいけれど、自己愛には、誰よりも何よりも傍にいてほしいと思っているのかもしれません。

 こちらも前回同様書いたのがだいぶ前なので、当時の気持ちを思い出せないのが悔やまれますが、これも私の大事な言葉に変わりはありません。

 臆病な性格がわざわいしてか、なかなか投稿に踏み切れないのが現状です。とりあえず、第六回以降も、早めにお披露目できたらいいなと思いつつ。

 お付き合い、ありがとうございました。またお会いできたら嬉しいです。

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