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大好きだって言ってあげる

 毎度のことながら、時間帯的にはこんばんはですが、ここはいつもどおりの挨拶を。こんにちは、葵枝燕でございます。

 連載詩『〈自己嫌悪の裏側〉』、第四回です。前回から書いていることではありますが、この連載詩のテーマは——自己嫌悪と自己愛、です、多分。自己愛が自己嫌悪へだったり、自己嫌悪が自己愛へだったり、私の持論的なモノも多少入ってたりする、そんな詩の集合体です。

 テーマがテーマですから、気に入らなかったり、不快に思われたりする方も、いらっしゃるかと思います。そんな方は、ページを閉じたり戻ったりするなり、自己判断で回避していただけたら幸いです。勝手な言い分にはなりますが、私は多分、そこまで強い心の持ち主ではありませんので、批判だけはやめていただけたらと思います。

 長くなりましたが。

 連載『〈自己嫌悪の裏側〉』、第四回の開始です。

大好きだって言ってあげる


たとえ

キミがキミのことを嫌いでも


自己嫌悪の海に堕ちて沈む

そんなキミを

いついかなるときでも


摑んで

引っ張って

すくい上げてみせる


キミはきっと

救助(たすけ)なんて

求めていないだろうけれど


キミの傍に居続けているから

知っているんだ


何度も何度も

自己嫌悪の海に身を投じる

そんなキミが内包している気持ち


キミ自身が気付こうとしない

キミ自身が封じ込めようとしている

そんな気持ち


だから

何度だって

キミを深い海の底から引き上げる


キミはきっとそれでも

自らの中の気持ちに

見て見ぬフリをし続けるだろうけれど


キミにそれを棄てることなんて

できるわけがないから


キミが目を向けてくれるまで

何度だって 何度だって

この手を伸ばす


そうして

何度だって 何度だって

言葉をかける


キミが耳を塞いでも

キミが目を逸らしても

キミに伝わるまで教えてあげる


キミがキミを嫌いでも

何度も自己嫌悪に陥っても


そんなキミが大好きだ


そう言ってあげるから

 『〈自己嫌悪の裏側〉』第四回のご高覧、ありがとうございます。

 この詩、というか、詩の集合体を書き始めたきっかけは、第一回の後書きで書いたので、そちらをご覧いただけたらと思います。

 今回の詩は、二〇一九年四月二十八日に書いたものとなっています。自己愛から自己嫌悪に向けて、優しいようで少し強引でもあるような、そんな言葉になっているでしょうか。なんとなく、恩着せがましいような気もいたします。それでいて、多分私自身が、こんなことを誰かから言って欲しいようにも思います。……言われたとして、ちゃんと受け止められる自信はないですけれど。

 こちらも前回同様書いたのがだいぶ前なので、当時の気持ちを思い出せないのが悔やまれますが、これも私の大事な言葉に変わりはありません。

 臆病な性格がわざわいしてか、なかなか投稿に踏み切れないのが現状です。本当は今回のこの詩も、前回を上げてからひと月後には上げるつもりでいたのですが——このザマです。とりあえず、第五回以降も、早めにお披露目できたらいいなと思いつつ。

 お付き合い、ありがとうございました。またお会いできたら嬉しいです。

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