キミの傍で
毎度のことながら、時間帯的にはこんばんはですが、ここはいつもどおりの挨拶を。こんにちは、葵枝燕でございます。
連載詩『〈自己嫌悪の裏側〉』、第二回です。第一回でも書きましたが、この連載詩のテーマは——自己嫌悪と自己愛、です、多分。自己愛が自己嫌悪へだったり、自己嫌悪が自己愛へだったり、私の持論的なモノも多少入ってたりする、そんな詩の集合体です。
テーマがテーマですから、気に入らなかったり、不快に思われたりする方も、いらっしゃるかと思います。そんな方は、ページを閉じたり戻ったりするなり、自己判断で回避していただけたら幸いです。勝手な言い分にはなりますが、私は多分、そこまで強い心の持ち主ではありませんので、批判だけはやめていただけたらと思います。
長くなりましたが。
連載『〈自己嫌悪の裏側〉』、第二回の開始です。
キミはきっと
消えることを望んでいたね
跡形も無く
誰の中にも残らずに
そんな哀しいことを
当たり前のように
それでいいと
それがいいと
消えることこそが
自分の生き甲斐とでも言いたげに
暗闇に手を伸ばすキミは
確かにキミなのに
暗闇に何かを言うキミは
確かにキミなのに
消えたいと望むキミは
誰よりもきっと
この世界に縋り付いて
存在を証明したいのだと
どこかで気付いていたはずなのに
どこかでわかっていたはずなのに
臆病なキミのこと
不器用なキミのこと
知っているようで知らなくて
知っているつもりで傍に居た
ここにいるよ?
ずっとここにいるから
キミの傍ら
寄り添い続けるから
泣いてもいいよ
叫んでもいいよ
胸の内を明かして
キミの心を教えて
消えたいの裏側
キミの本当の心を
暗闇に身を任せても
暗闇に縛られても
ありのままのキミを
キミの傍で
この命尽きるまで
寄り添っているから
『〈自己嫌悪の裏側〉』第二回のご高覧、ありがとうございます。
この詩、というか、詩の集合体を書き始めたきっかけは、前回の後書きで書いたので、そちらをご覧いただけたらと思います。
今回の詩は、二〇一八年二月二十日に書いたものとなっています。自己愛から自己嫌悪に向けて、優しくも少し厳しいような、そんな言葉になっているでしょうか。
こちらも前回同様書いたのがだいぶ前なので、当時の気持ちを思い出せないのが悔やまれますが、これも私の大事な言葉に変わりはありません。
臆病な性格がわざわいしてか、なかなか投稿に踏み切れないのが現状ですが、第三回以降も、早めにお披露目できたらいいなと思いつつ。
お付き合い、ありがとうございました。またお会いできたら嬉しいです。