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第八十四話 温泉は危険らしい。性的な意味で。

一行は温泉宿にチェックインするとそれぞれの部屋で寛ぐ。残念ながらミーアと護衛、レナンジェスと小悪魔~ズの部屋割りだ。


『ご主人様』


小悪魔~ズはニヤリと笑いながら言う。


「どうした?」


『僕等だけですね』


「そうだな」


『だったら…』


小悪魔~ズはレナンジェスに迫ってくる。


「おいおい、少しは休ませてくれよ」


レナンジェスは苦笑いで言う。


『え~!』


不服そうな小悪魔~ズ。


「電車の中で疲れてしまったからね」


『ご主人様のタフさなら…』


「困らせないでくれ。それに…夜は長いだろ?」


『それは…』


ゴクリと唾を飲み込む小悪魔~ズ。その時だった。レナンジェスの部屋に皆が集まってくる。


「お邪魔だったかしら?」


ミーアはニコリと笑いながら言う。


「そんな事はありませんよ」


レナンジェスは内心でドキドキしながら答えた。悪役令嬢のニコリと笑うのは嫉妬も混じっているからだ。


「本当に?電車の中で…あんな事やそんなとこを…していたのに?」


ミーアはさらにニコリと笑う。


「まあまあ、そんな事より温泉でも」


ジュドーが嬉しそうに言う。


『混浴ですの?』


モブ令嬢が期待の眼差しでジュドーを見る。


「残念ながら混浴がありませんので」


その言葉にモブ令嬢はガッカリした表情を浮かべる。何故かミーアも残念そうだ。


そして一行は貴族専用の大浴場へ向かった。




『誰も居ませんわね』


モブ令嬢の声が響いてくる。


「この浴場は貸し切りですので」


『でしたら混浴でも良かったのでは?』


ジュドーの言葉に不満げな女子の声が聞こえてくる。


「ま、まだ学生ですし…」


慌てて答えるジュドー。その言葉に令嬢達は何かを察したようだ。


『この壁の向こうで殿方の…』


『覗きます?覗いてしまいますの?』


モブ令嬢の声が響く。


「覗くなんて…はしたないですわ」


ミーアの葛藤にも似た声が響く。


『混浴だったら…』


『そうですわ!混浴なら…ムフフ』


「でも…恋人以外に体を見せたくはありませんわ」


モブ令嬢の言葉にミーアの反論する声が聞こえる。


「だってさ」


ジュドーはレナンジェスにゴックンさせながら言う。


『ご主人様はどう思われますか?』


小悪魔~ズはレナンジェスの太ももに精通の再現をしながら嬉しそうに言う。


ライディースはゴックンで忙しそうだ。


『それにしても…卑猥な音が…』


『もしかしてベーコンレタスの世界ですの!』


「そんな事…覗いてみなければ分かりませんわ!」


ミーアの妖淫な声が聞こえる。


「見られたら…興奮するな」


ジュドーは嬉しそうに女湯に答える。


『妄想が広がりますわ!壁の向こうで…』


『きっと受けがライディース様で攻めがジュドー様と護衛達ですわ!!』


『オレ達は関係ないですよ!』


モブ令嬢の言葉にミーアの護衛が思わず叫ぶ。


『そうですよ!ご主人様の体は…ムフフ』


小悪魔ーズは意味深な事を言う。


「レナンジェス殿…聞こえますか?」


「は、はい」


レナンジェスは口から栗の花の香りを放ちながら答える。


「それで…ゴックンしてしまいましたの?」


「それは…しました」


「でしたら後でお仕置きです!」


「え~!どんなお仕置きですか?」


レナンジェスはライディースにゴックンされながら問い掛ける。


「そうですわねぇ…マッチョの刑で」


「それだけはお許しを」


ミーアの言葉にレナンジェスはスッキリした声で答えた。




翌日はスキーをしたり温泉街を回ったりと遊びまくったレナンジェス。


「こういうのも良いですわね」


不意にミーアがレナンジェスに寄り添いながら言う。


「そうですね」


レナンジェスはミーアの腰に手を回しながらニコリと笑う。


「また来ましょう。今度は2人きりで」


不意に耳元で囁くミーア。


「良いですね」


レナンジェスはミーアの耳元で囁くとそっと頬に唇を重ねるのであった。


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