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第六十七話 文化祭最終日

文化祭最終日、レナンジェスはケーキ作りを小悪魔~ズとモブ貴族の従者に任せて出し物を見て回る。何故かアリス、リムル、ネイ、ミーア、W王子、ライディースとジュドーが一緒だ。


「ところでジュドーさんの恋人は?」


アリスは何げなく尋ねる。


「…別れたよ」


ちょっと悲し気に言うジュドー。


(ジュドーが別れるなんて…)


レナンジェスはそう考えるがゲームの世界でも現実になればややこしい事が起こる。


(まあ…私がゲームバランスを崩したのだが…)


そう考えるとレナンジェスはジュドーに申し訳ない気がする。


「もう、吹っ切れたから」


そう言いながら何気なくレナンジェスの手を取るジュドー。レナンジェスが転びそうになったのだ。


(急にそんな…ドキッとしちゃったわ!)


内心で大喜びのレナンジェス。しかし顔には出さない。


「ちょっと手を繋いでいる時間が長くないか?」


ライディースがクールに言い放つがその瞳には嫉妬の眼差しが混ざっている。


(あんたとジュドーを一緒にするな!…ってあれ?)


ジュドーは手を離さない。


「あの…」


「ごめん、もう少し手を繋がせて…」


ジュドーは消え入りそうな声で囁く。


「はい…」


レナンジェスはそう呟くとジュドーと手を繋いで歩く。それを見たアリスはミーアと腕を組んだ。


「レナンジェス…」


ライディースは嫉妬交じりの視線をレナンジェスに飛ばすと手を繋いでくる。


『便乗!』


それを見たリムルとネイはレナンジェスにしがみ付く。


(歩き難い…)


そう思いながら暫く、一緒に文化祭の出し物を見て回る。


(流石は貴族だな)


レナンジェスは音楽やダンス発表会を見ながら感心する。どこもレベルが高い。


しかし被っている演目が多いのは貴族の嗜みが音楽とダンスだからであろう。


「素敵ね…」


不意にミーアが他のクラスの出し物を見ながら呟く。


「お姉さまの魅力の前ではただの騒音ですわ」


アリスがミーアに寄り添いながらそう呟く。


「騒音は言い過ぎなのである。しかし朕もミーア嬢の魅力の前に彼等の華麗なダンスが色あせて見えるのは同意である」


「そうだなぁ。ミーア嬢が魅力的過ぎるよなぁ」


カイザルとチャールズがアリスに対抗心を剝き出しにする。


「止めてください…」


ミーアは頬を染めながら俯く。


「確かに…色褪せて見えるよ…」


ジュドーが少し悲し気に言う。


「…でも、皆さんのダンスは素敵ですよ」


レナンジェスはありきたりな感想を述べるだけにした。失恋の痛みがそうさせていると感じたからだ。


(本当はバカ騒ぎした方が良いのだろうが…)


レナンジェスは途惑う。


「我もレナンジェスと比べれば…」


ライディースが何やら言いだすがレナンジェスはそれを聞き流す。


『私達も構ってください!』


リムルとネイがレナンジェスのお尻を撫でながらムクれている。


「あの…そんなにお尻を撫でまわさないでください」


レナンジェスがそう言うと2人はニヤリと笑い股間を触ろうとする。すると2人が触る前にジュドーとライディースが同時にレナンジェスの体を寄せてくる。


(あれ?またまた変な方向に…)


そう考えるが2人が甘い囁きをしてくるのでそれどころではない。耳が妊娠しそうな勢いだ。


(ライディースは兎も角…ジュドーが目覚めていないよね?信じているからね!)


心でそう叫ぶが耳元で「レナンジェスに出会うんじゃなかった。君の魅力を知ったら他の女性にトキメかなくなってしまったよ」なんて囁かれると思わず頬を赤く染めてしまう。


「レナンジェス、我は君を世界で2番目に幸せにする。一番は君と一緒に居られる我だから…」


(おい、そんな事を言うんではない!イケボでクールに言われたら…本当に耳が妊娠してしまうではないか!!)


心の中でレナンジェスは叫ぶ。


「ズルいですわ!変わってください!!」


不意にリムルがそう言うとレナンジェスと腕を組んでくる。


「ネイも便乗!」


そう言いながらネイまで腕を組んできた。


「あの…」


レナンジェスは途惑う。イケボのW攻撃と女子のスキンシップ攻撃に今はあるモノが大きくなりそうだ。


『ちゃんと調教してくださいね』


リムルとネイがトンデモ発言をする。


「我もレナンジェスに…」


(それを言わないでくれ。余韻が冷める)


「僕は…レナンジェスを調教したいかな…」


不意にジュドーまでトンでも発言をする。


(え?フラグを立てちゃったの?何で?)


明るいキャラのジュドーが寂しそうに呟くとドキッとしてしまう。


(ダメだ…私の男の部分が削られていく…)


そう思いながらレナンジェスは文化祭最終日を過ごすのであった。


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