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第六十一話 社会科見学の攻防戦-4

リゾートホテル夜


レナンジェスはモブ貴族19人と同室になる。チャールズやライディースとは身分の差がある為、一緒の部屋ではなかった。


(それにしても男子会は女子会よりも奇なり)


恋愛話でも性的欲求を織り交ぜて話すモブ男子。そこに理性は感じられない。


「告白しないのですか?」


レナンジェスはモブ男子に問い掛ける。


『良い雰囲気になれば…』


『だったら夜景が綺麗なレストランだよな』


『そう言えば王都の夜景を楽しめる良いレストランがあったよな』


『そこで口説けなければ男子が悪いという噂のレストランか?』


(あぁ、夜景の力でロマンティックな雰囲気を醸し出す作戦か…前世ではそれで落とされたわ)


レナンジェスはそんな事を考えながら聞いていた。


『それよりも…』


不意に5人のモブ男子がレナンジェスを野獣の様な目で見つめる。


『レナンジェスは寝巻は女装でないのは何故だ?』


「え?私は男ですよ?」


『普段から男の娘ではないか!』


5人のモブ男子はそう言いながらレナンジェスのベッドへ潜り込もうとする。


(仕方がない…)


レナンジェスはベッドを氷の牢にすると早々と眠る。モブ男子達はレナンジェスを襲うが氷の牢を攻略できない。


『何していますの?』


不意にネイとリムルがレナンジェス達の部屋に入ってくる。


『ここは男子部屋ですよ』


モブ男子達は身分が高い2人を見て慌てる。


(まずい…断固、寝たふり作戦だ!)


レナンジェスは2人に気が付かない振りをする。


『何故、寝るときに結界を…まさか!放置プレイですの!!』


2人はそう叫ぶと魔法を放つ。しかしレナンジェスの魔力吸収ドレインの前では意味をなさない。


『これは…お持ち帰りしなければ!』


そう言うと2人は従業員を呼びレナンジェスのベッドごと運ぼうとする。しかしベッドが大きすぎてそのまま運び出すのは無理なようだ。


『これが…肉食系女子か!』


モブ貴族は2人の行動を尊敬の眼差しで見守る。


『こうなればお手伝いします!』


モブ男子達はそう言うとレナンジェスのベッドを解体しようとする。しかし彼らの力では無理なようだ。


やがて大騒ぎするレナンジェスの部屋に男女が次々と集まってくる。そしてどうやってレナンジェスのベッドを攻略するか話し合いだす。


(止めてください…私は健全なハーレムを築きたいだけです)


心の中でそう叫ぶが女子達の行動はエスカレートする。


『ダメです!魔法の波状攻撃も効きません!!』


『火魔法が呑みこまれるですって!!』


『どうすれば…』


男女が頭を悩ませる。


『一層の事、リムル様とネイ様がこの部屋に泊まって、モブ男子は女子とエントランスホールでおしゃべりするのは…』


不意にモブ女子がそう呟く。


『それは良いアイディアだ!』


モブ男子達は喜ぶ。しかし5人の男子は不服そうだ。


『もしかして…ベーコンレタス主義ですの?』


女子達は目を輝かせてモブ男子に問い掛ける。モブ男子は目を背けるがその行動は肯定しているのと同義であった。


『詳しく!』


モブ女子達はそう言うとモブ男子達を攫って行く。


『これで邪魔者は居ませんわ』


ネイとリムルはそう言いながらレナンジェスの寝顔を記録の水晶に納める。そして満足するとそのまま眠ってしまった。




翌朝、モブ男子達が大騒ぎする。何でもモブ女子とお茶をしながら談話した後に全員が眠ってしまったらしい。そして目が覚めるとモブ女子が消えていたそうだ。


『誘拐か?』


『モブ女子の部屋にも居ないぞ!』


『どうする?』


モブ男子達が泣きそうな顔で言う。


「おかしいですね。ここは近衛兵に守られていますから誘拐は無いと思いますが」


レナンジェスが皆と合流するとそう言う。


『現に居なくなったんだ』


『もしかして…怪奇現象的なあれか?』


『だったら我等もここには居ないはずだ!』


更に大騒ぎするモブ男子達。


「何事か!」


不意に男子達を一喝する者が現れる。第一王妃だ。


「実は…」


レナンジェスが代表して昨晩の事を打ち明ける。


「あぁ、エントランスに落ちていたモブ女子はワラワが拾っておいたぞ。女子の花園は誠に素晴らしいモノであった」


第一王妃はそう言いながら嬉しそうに笑う。


『良かった~』


モブ男子達は一斉にへたり込むのであった。


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