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第五十七話 モブが居る日常…私もモブだけど

休憩時間、モブ男子に囲まれるレナンジェス。


『おい、何故鉄壁のスカートを履かないのだ?』


『我等のスカート攻略の夢が…』


そう言いながらもレナンジェスの体を触ってくるモブ貴族。


「お戯れを…」


レナンジェスは慌てて逃げるがモブ男子は鼻域を荒くして取り囲む。モボ女子はジト目だ。


『レナンジェスは有罪(ギルティ―)!』


何故かそんなプラカードを持つモブ女子達。


「何故ですか?」


『乙女のHPを削った罪は重い!!』


「だったら…メイクのノウハウ本を提供しますが…」


その言葉に一瞬、嬉しそうな表情を見せるモブ令嬢。


『ダ、ダメよ!鉄壁のスカートがある限り!!』


「解りました…デザインします」


そう言うなり悪役令嬢の部屋へレナンジェスは逃げ込んだ。




『鉄壁のスカート量産だと!!それはダメだ!!』


W王子は事の顛末を聞くなり猛反対する。


「何故ですか?」


『ミーア嬢が履いたら…求婚者が続出するからだ!!』


その言葉にアリスが食いつく。


「鉄壁のスカートのお姉さま…ジュルリ…」


そう呟きながらミーアを舐め回すように見つめるアリス。


「わ、私がそんな破廉恥なスカートを履くなんてありえませんわ!!」


顔を真っ赤にしてミーアは叫ぶ。しかしW王子とアリスは妄想の世界だ。


「とりあえずデザインしますので…販売経路をですね…」


「ダメです!それこそ乙女の貞操の危機です!!」


ミーアが猛反対する。


「見えそうで見えない…それを無理矢理脱がせたら…」


アリスは今にもミーアを襲いそうな勢いだ。


「我は見えそうで見えないから良いと思うぞ?見えたらそこで終わってしまうではないか」


不意に口を挟むライディース。


『ライディース様は履かないからダメです!!』


アリスとミーアが同時に言う。


「何だと!パンツを履かないで街中を歩く夢が…」


ライディースの目が曇っていく。


「と、兎に角デザインだけは渡しますので」


レナンジェスはそう言うとその場を逃げ出した。




それから数日後、鉄壁のスカートは喫茶店や食堂の制服として販売される。それにより飲食業界は利益が右肩上がりになる。


同時に制服タイプの鉄壁スカートも販売された。すると街中の若い女性は鉄壁のスカート&ニーソックスで溢れかえった。


『ここは…天国か!』


『これを作った物は…神なのか!!』


男性は口々にそう言いながら至福の時間を過ごす。


「あれは危険だと言いましたわよね!」


悪役令嬢のミーアは執事を叱責する。


「お嬢様、1人や2人なら危険な代物です。しかし全員があれを着用したら男でも3日で慣れます。それ以降は可愛らしいスカートとして定着しますぞ。その証拠に今では鉄壁のスカートよりもお嬢様に欲情の視線が降り注がれているではありませんか」


「え?」


「1人だけ清楚な服装なのですよ?一番目立っているのはお嬢様です」


その言葉にミーアは唖然とする。そしてその翌日から彼女も鉄壁にスカートを着用しだした。


『それにしても…目のやり場が…』


W王子は女子全員が絶対領域と鉄壁のスカートで武装したのを未だに慣れていない。


「我も愛用しているが…素晴らしいですぞ」


ライディースは何故か女装男子化している。


(マジでいい加減にしろ!!キャラ崩壊しているじゃないか!!このままだと制作会社にクレームが殺到するぞ!!!!)


レナンジェスは内心で血の涙を流しながら叫ぶ。この事態は中の人が実は結婚していましたとカミングアウトする以上にショックな案件だ。


「レナンジェス…我のスカートの中は何時でも空いているからな」


ライディースは艶めかしくそう言うと部屋を去って行った。




『レナンジェス…グッドジョブ!!』


『乙女のHPは化粧品ノウハウ本と鉄壁のスカートで回復しましたわ!!』


モブ達がレナンジェスを取り囲みながら大騒ぎする。


(モブ男子よ、どさくさに紛れて私のお尻を触るな!それと何気に私の髪の匂いを嗅ぐのを止めてくれ…)


レナンジェスは心の中でシャフトする。どうやらモブ男子の好感度を急上昇させたみたいだ。


『レナンジェスは別腹だ』


レナンジェスの表情を見てモブ男子達が囁く。


「困ります…私は女性が好きなので…」


レナンジェスが困惑しながら言うとモブ男子の目は野獣の様に変わるのであった。


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