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第二十一話 ダメンズメーカーを攻略してみる

(この世界はゲームと同じ設定だが私の行動でいくらでもストーリーを追加できる。ならば…ダメンズメーカーを攻略したらどうなるのかしら?)


最近、レナンジェスにちょっかいを出してくるリムルの事を考える。


ゲームではリムルフィルターでイチャイチャエンドの彼女。しかし他令嬢のバッドエンドではイチャイチャしている様に見えて男達は浮気をするは、金にだらしなくなるはで堕落していくのだ。


つまり彼女は男にとって都合の良い女なのである。


(奉仕する悦びを感じる彼女を雌犬にしたらどうなるのかしら?)


考えただけで興奮する。


(決めた!リムル嬢を攻略してハーレムを作らせよう!)


思えばこの2か月は悪役令嬢ルートだった。しかし彼女は愛されている。後は彼女が好きな男と結ばれれば良いのだ。


(この計画を他の男に知られてはならない)


W王子に知られればどうなる事やら。彼等は正義感が強い。同時に上下関係にも厳しい。そんな彼等にリムルを中心としたハーレムを知られれば鉄拳制裁どころでは済まないだろう。


(まあ…俺様王子の事を言えなくなるけど…)


悪役令嬢を傷つける俺様王子に鉄拳制裁した日を思い出す。あの時はただ、彼が間違っている様に思えた。今は彼も癒しを求める所はレナンジェスと同じに感じた。それでもゴックンだけは勘弁してほしいと思うが。


(兎に角、次にリムルに言い寄られたらS作戦発動よ!)


そう考えながらレナンジェスは股間にテントを張るのであった。




(こんなに早くチャンスが来るとは…)


週末、レナンジェスはW王子、ライディース、悪役令嬢、ダメンズメーカーと護衛の小悪魔2人で王都へ遊びに行く。


『お手をどうぞレディー』


W王子は悪役令嬢にポイント稼ぎをしている。ライディースとダメンズメーカーはレナンジェスにべったりだ。


(ここは…調教ルートよね)


レナンジェスはそう考えながら2人と仲良くしながら途中でさり気ない要求をしてみる。すると2人はそれを喜んで実行するではないか。


(これは…いける!)


そう考えている時だった。


「おいたはダメだぜぇ」


耳元でチャールズが囁く。


「何の事でしょう?」


「ドM大公嫡男とダメンズメーカーの調教だよぉ。お前さんを見ていると3人纏めて調教したくなるぜぇ」


「ミーア嬢に嫌われますよ?」


「大丈夫だよぉ。ミーアもお前の野望を阻止したいみたいだしよぉ」


(そうだった…悪役令嬢は常識人だった…)


最近、レナンジェスの影響で腐っているが彼女は立派な淑女だ。愛さえ向けられれば暴走もしないし正々堂々と嫌味も言わない。それどころか最近では聖女を庇ってメインヒロインに慕われている。


(まあ…それも残酷だけどね)


メインヒロインが奪った男の元婚約者に守られる事ほど罪悪感を覚えるシュチュエーションは無いだろう。


レナンジェスは仕方なく本日の調教を諦めることにする。しかしそれを良しとしないのがこの2人だ。


「チャールズ様、邪魔しないでくださいまし」


リムルはそう言いながらレナンジェスと腕を組む。


「我は付き人ゆえお気になさらずに」


ライディースはそう言いながらさり気なくレナンジェスと手を繋いでいた。


「おいおい…この国の貴族は大丈夫かよぉ」


チャールズは唖然としている。


「大丈夫だろう。彼等は悪趣味を除けば優秀であるが故。それよりも朕はクレープなるものを所望する」


その言葉にレナンジェスは小悪魔従者2人を連れてクレープの屋台へ向かう。


(ミーアはイチゴクリーム、チャールズはタコス風、カイザルはツナマヨサラダで後の2人はバニラアイスとチョコソースで大丈夫だったはず…あとはアイスコーヒーとアイスティー)


そう考えながら注文するレナンジェス。そして5人が陣取っている公園のベンチに急ぎ戻った。


「本当に優秀だよなぁ…全員の好みを把握しているんだからよぉ」


チャールズはタコス風クレープとアイスコーヒーを受け取り苦笑する。


「我が国の貴族であるからな」


カイザルはツナマヨとアイスティー無糖だ。


『殿下、これを』


小悪魔2人は白いハンカチをW王子に渡す。


『それからお姉さまにはこれです』


天使のような悪魔の笑顔をミーアに向ける2人。薄いピンク色と水玉模様のハンカチを渡したのだ。


「どうして2つも?」


『チャールズ殿下用とカイザル殿下用です』


その言葉を聞いたミーアは頬を赤らめる。2人の悪魔はW王子の口周りを拭けと遠回しに言っているのだ。


横で聞いていたW王子はワザと口の周りを汚す。


「殿下!仕方が無いですわね」


ミーアはそう言いながら恥ずかしそうに2人の口を拭う。


『ミーア嬢もだ』


口を拭われた2人はミーアの口元を優しく拭う。そしてW王子は2人の小悪魔従者にこっそり親指を立てた。




(考えてみれば私は男爵令嬢トリオの時と同じ過ちを犯そうとしている。愛が無いハーレムなんて意味が無いのに)


乙女ゲームでは互いが惹かれ合ってくっつく。そして愛され過ぎた結果が逆ハーレムだ。


(でも…それって1人の女の子を複数人でエロエロする事でもあるよね)


レナンジェスはそう考え彼の暴走を止めてくれたW王子が神々しく思えた。


「レナンジェス様」


不意にリムルが声を掛けてくる。


「如何なされましたか?」


「ちゃんとあたしを含めたハーレム作ってくださいね」


「…」


「それに…命令してくださる殿方は初めてですから」


そう言いながら頬を赤く染めるリムルであった。


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