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第二十話 悪役令嬢を女王様にしようとした結果

翌日の放課後、レナンジェスはライディースとミーアの部屋を訪れる。マンガや小説の打ち合わせだ。


「ライディース卿も御一緒ですが…」


悪役令嬢は恥ずかしそうな顔をする。何故なら今日の漫画の題材はBLと薄い本だからだ。


「大丈夫です。ライディース卿のご協力を頂きますので」


レナンジェスはそう言うとライディースは恥ずかしそうに首輪と鎖を装着した。


「あの…これは?」


「ミーア様、本日は犬を躾ける体験をして頂きたきます」


「無礼ですよ!大公家の御嫡男に対して無礼極まりありません!!」


「そうなのですか?」


レナンジェスはライディースを見下すように見つめる。


「ワ、ワン」


ライディースは顔を紅潮させながらそう口にするとミーアは顔を紅潮させた。


「お嬢様の犬です。思う存分躾けてください」


「そんな…」


悪役令嬢は途惑う。美男子で普段クールなライディースが犬になりきっているのだ。


「どうすれば…」


「そうですねぇ、靴を掃除させるとか?」


「犬が靴掃除はしません!」


「いや、舐めて汚れを落とすくらいは」


「え?」


悪役令嬢は完全に思考が停止する。


『今日も来たぞ』


不意にW王子がやって来た。


「本日は…ご遠慮頂いたはずでは…」


レナンジェスは焦りだした。何しろ大公家嫡男を犬にして公爵家令嬢の靴を舐めさせようとしたのだから。


「おい、どういう事か説明して貰おうかぁ」


チャールズが冷やかな視線をレナンジェスに向ける。


「朕も知りたい事だな」


カイザルは般若のような表情だ。


「実は…」


レナンジェスはこれまでの経緯を説明した。


『馬鹿者!』


W王子はレナンジェスに説教を始める。


「ミーアの靴を舐めさせるだぁ?スカートの中を見られたらどうするんだぁ?」


「大公家の者をそのように扱うとは!不敬であろう!!」


W王子は今にもレナンジェスを無礼討ちしそうな勢いだ。


「これは…我がマンガの影響でしたいと申し出た事でして…」


ライディースが恥ずかしそうにそう答える。


「それで犬になってミーア嬢の靴を舐めようとしたのかぁ?」


「朕は悲しいぞ」


そう責められるライディースは何故か嬉しそうだ。


「解りました。それではレナンジェスが犬になりなさい」


悪役令嬢は嬉しそうに命令する。


「…ワン」


レナンジェスはそう言うとライディースが装着していた首輪を身に着ける。そしてミーアの前でお座りしてみる。


「さあ、高位の貴族に辱めを与えた悪い犬には何をさせましょう」


「ワンワン」


レナンジェスはそう言いながら仰向けに寝る。動物が腹を見せる行為は降参を意味する。


「降参を認めるとでも?」


そう言いながら馬術で使う鞭を持つ悪役令嬢。


(仕方がない)


レナンジェスは尻を向けてみた。


『お前なぁ!』


W王子はそう言うとペチペチとレナンジェスのお尻を叩く。


「キャンキャン」


レナンジェスがそう鳴き叫ぶとW王子は行動をエスカレートさせる。


(さようなら…私の貞操よ)


レナンジェスは涙目になる。


「そこまでです!」


不意にミーアがW王子を止める。その表情は淫らで妖淫な笑みを浮かべている。


「そんな顔で言われたら…止めるしかないよなぁ」


チャールズはミーアの妖淫な表情に頬を赤く染める。


「そうだな。朕の仕置きはこれで十分だと思うのでな」


カイザルも同じだった。


「いいなぁ…」


ライディースがそう呟くと部屋中の者が思わず笑ってしまう。


「毎度、レナンジェス殿の発想には驚かせられますわ」


ミーアはメイドが即興で描いたスケッチを見ながら満足気にする。


『レナンジェス、今後は高位の者に対する扱いには気を付けるように』


W王子がそう言うとレナンジェスは泣きそうな顔で頷いた。


「…そんな…あんなご褒美をして貰えないなんて…」


ライディースが思わず呟く。


『ライディース卿、少しは自分の身分も考えてくれ』


「でも…貴族がメイドにエロエロするマンガや小説があるのなら逆バージョンも必要かと…」


『それはマンガや小説だけにしてくれ』


ミーアとメイド以外の者は呆れかえるのであった。


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