表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勘当されたので冒険者始めます。  作者: ジャガバター
13/13

14、中層のボス戦

 

 「セイディー!アルドの回復を頼む!」


 「はい!」


 今俺達は中層のボス部屋にいる。昨日はその前に終わったので、ボスの強さは良くわかっていなかった。シリルさんは手を出したくないらしいので、後ろでひたすら指示を出している。


 ボスは牛の魔物で、魔法攻撃が全般的に使われている。つまり、物理攻撃が効くということだ。シリルさんが言うには、ほとんどの魔物は自分が得意な攻撃の分野=効かないという事らしい。



 「アルドももっと行け!」

 

 「はい!」


 剣を構えて急所を狙う。、、、、、少し当てたかった所とズレたが、急所であるのは間違いないだろう。


 「ヒーーーーー!」


 魔物が悲痛な声をあげる。


 {なあ、なんか格好つけてるところ悪いんだけどよ、これってダークボール使った方が早いと思うぞ。}


 実は昨日魔剣のラーシャにセイディー語りのついでとして闇魔法を教えてもらった結果、自力で昨日位の魔法が出せるようになったらしい。本当に試してはいないが、魔剣のラーシャには俺の実力が見えるらしい。まあ、胡散臭いから信じていないが。



 {いや、マジだって。っていうか、お前性格は魔王に不向きだし、ただの人間だけど、そこを補うほど闇魔法に長けてるよな~。先代の魔王にも会わせてやりたいぜ。あいつ、魔法ド下手くそだったから勇者に負けて、、、、、。本当に、情けない奴だったよ。}



 そう言ったラーシャの声が少し寂しそうで、本当に悪い奴では無いんじゃないかと思ってしまう。きっと魔王も他の魔物や自分の剣達から信頼を寄せられていて、人間で言うと、勇者兼王みたいな存在だったのかな、と思うと、共存という言葉が頭を過る。



 俺も魔族や魔物たちは狂暴で義理も人情も無い奴らなのかと思っていたけど、ラーシャから聞く昔話は、まるで、魔族の世界は人間よりも平和で、逆に、人情に溢れているように見えたのだ。まあ、こいつのいう事が本当かすら分からないけどな。



 {いやいや、疑うなって。お前も興味深々で聞いてたくせに~}


 

 ラーシャが馬鹿にした口調で言う。なんかこいつはもう放置しておいた方が良いのかも知れない。


 {あ、それ良く言われる!っていうか思われる!}


 昔からこういう奴だったのか、、、、。


 「アルド、よくやったな。さっきの良かったぞ。ちゃんと急所にあたってたし、その攻撃のおかげで倒せたしな。」


 シリルさんが横たわった牛の魔物の方を見ながら言った。


 「ありがとうございます。」



 ダンジョンの魔物は何かアイテムを落としていくが、形は残っているままなので、解体して肉を売りたければ魔法袋や、収納箱に入れて持って行く。また、一日後には魔物が全て再出現する。今日、ボスと戦う事が出来たのも、かなり早い時間から来たからなのだ。



 「ああ、あと、ちょっと大切な話がある。お前らの冒険者カード見てみろ。」


 セイディーが魔法袋から自分のカードを出す。俺も同じく自分の魔法袋からカードを出した。


 「二人ともこっちにもってこい。」


 「じゃあ、この、『レベル』ってところを見てみろ。」


 シリルさんが自分のカードを見せながら指をさしているところに目をやる。


 「110、、、、、?」


 「え?私のは29だった、、。」




 「レベル200からが一人前と言われているんだ。アルド、ここからは真剣な話だ。きっとお前には『何か』があるんだろう。お前のレベルではこのダンジョンには入ってはいけない、そのぐらいお前のレベルは高いんだ。俺がギルドに懇願したから今日は入れたけど、これからはそうはいかない。言いたくないなら良いが、このままだと経験も無いままにレベルの高いダンジョンに入らなくてはいけなくなる。もし、何かを知っているんだったら、止める必要はないが、せめてギルドカードを身に着けないでおけ。ギルドカードを身に着けた時点でレベルはどんどん上がっていくからな。」




 シリルさんが厳しい顔を向ける。


 {アルドぉ、ここからはぁ、真剣な話だ。お前、魔王にならなきゃいけなくなってるぞ。}



 いや、お前、、、ちょっ、お前はあとで話せ。



 「あの、心当たりはある、、、ような気がするのでこれからはギルドカードを置いたままやりますね、、、、。」


 「ああ、それなら良かった。深入りするつもりは無いが、それ、が何なのか教えてくれるか?」



 少しほっとしたように表情を緩めてシリルさんが言った。



 {闇魔法の練習って言え!俺の事とか絶対言うなよ!お前殺されるぞ。}


 「ああの、闇魔法、のせいだと思います。」


 「ああ、闇魔法か、、。、、、、これはお前の選択肢かも知れないが、闇魔法は使わない方が良いぞ。」


 「え?あ、まあ、世間に公表されたらちょっとマズいですもんね。」


 「ああ、でも、それだけじゃなくて、闇、というのは魔物とか魔族とか、、、魔王の象徴なんだ。」


 「そうなんですか、、、。じゃあ、デメリットしかないのでもう使うのやめておきますね。」



 {おおぅい!おま、『使うのやめておきますね♡』ってなんだよ!おま、っお前、次期魔王の自覚あんのかっ!}



 いや、ねーよ。そんなもん。



 {は、はぁ?おま、ふざけんな!闇魔法ってのはな、使わなきゃ体内で爆発する、これは知ってるだろう?}

 

 ああ、だから闇魔法持って生れて来た奴は小さい頃に死んじゃうんだろ?



 {でも、お前には莫大な光魔法があった。闇魔法と光魔法はお互いに少しづつ押され合っていったけど、そんなに削られ合ったて、時間の問題なんだよ。だって闇魔法は一回使ってしまったらどんどん増えていくからな。お前そのままだったら一年足らずで死ぬぞ。}



 え、、、?



 {いや、え、、、、?、とかで済まされないから。お前、最近手足がよく痺れるだろ?それが前兆だよ。それに、、、、、ここ千年で魔族や、魔物は半減したんだぞ。それも、全部人間のせいでだ。人間が数で上回ってるからって、魔物がりだぁ?ふざけんなよ!}

 


 、、、分かった。今回ばかりは信じるしかないようだな。(手足の痺れ、俺が密に抱いていた恐怖心の根本だった。)でも、俺は一体、何をすればいいんだ?


 {うん?まず、魔物や魔族を統一して、人間の攻撃に備える、魔物を創る、勇者を倒す、、、、、って位だな。あ、それに、魔王権限で、自分の周り以外の時間を止めたりできる。だから、明日からでも始めてくれ。}


 明日?お前、明日って、それは無いだろ。まだこの生活を捨てる心の準備が出来ていないし、、、、、、せめて一か月は待たせてくれ。


 {うん?いや、別に副業感覚で良いよ。勇者が現れない限り仕事なんて殆ど無いし?}


 え?魔王って、そんなに簡単なの?


 {そだよ。まあ、お前人間だから、受け入れられるための努力は少なからず必要だと思うけどな。}


 マジか、、、。まあ、確かにそうだよな。


 {でも、お前、魔王って勇者と同じぐらい最強だぞ。それに、聖剣のラーシャは怠け者だから、お前、無双できるかもよ?}


 聖剣のラーシャ怠け者なの?駄目じゃん、それ。


 {まあ、安心しろって事よ。じゃあ、明日からだからな。}


 ああ、分かった。あ、でもさ、どうやってそこまで行くの?


 {うーん、あー、えっとね、竜でも持ってくるよ。}


 は?え?いや、っていうか、竜で飛ばしていったらどのぐらいで着くんだよ?


 {えー、魔王になれば転移使えるけど、明日はお前が転移使えないから、竜で片道3時間じゃなきゃ駄目かも、、、。まあ、その位いいよね?}


 え?いや、セイディーにはなんて言うんだよ?


 {良いだろ?明日は休日だし、、、。っっっっ言い訳ぐらい、お前が考えろよ!}


 いや、冒険者に休日なんて無いし、、、、仕方ないから、風邪引いたことにでもしておくよ、、、、。


 {じゃあ、目立たないようにあいつ、、、前魔王が遺した万能で姿が消せる奴を連れて行くよ。}


 ああ。ありがとうな。

 寂しそうなラーシャを見ていると、何とも言えない気持ちになる。信頼関係も、友情も、深かったんだろうな、、、、。




 「アルド?どうしたのボーっとして。シリルさんが宝箱開けるって言ってるから早く行った方が良いよ。」


 「ああ、ごめん。」 



 俺は急いで宝箱の置いてある部屋の奥まで走った。そうだ、今は現実に集中しよう。


 「じゃあ、さっそく開けるんだが、こういう時は、罠に気を付けろ。まず、柄と色を見る。それから、此処を見れば、開けた瞬間の罠も見破れる。、、、まあ、この位だな。じゃあ、アルド、一回見てみろ。罠はあるか?」


 えっと、色は正常、柄も普通、あと、下の方には、、、赤が少し混じってる、、という事は火関連の罠がある、、、かな?


 {おお!せいか~い。}


 お前は一回黙ってろ。


 「どうだ?分かったか?あ、でもまだ言うなよ。セイディーにも聞きたいからな。じゃあ、セイディー、お前も見てみろ。」


 「はい。」


 「終わったか?」


 「はい。」


 「じゃあ二人とも罠はあるか?」


 「あります。」


 「あります。」


 「じゃあ答えを言うのは遅かったアルド、何の罠だ?」


 {はいはーい、火の玉でーす!}


 え?火の玉なの?


 {そうだよ。でも、カンニングは良くないから、火関連の魔法です、って言うんだよ!}


 分かってるよ。


 「えっと、、、火関係の魔法です。」



 「ああ。その通りだ。火関連の魔法は種類が多いけど、初級ダンジョンだから、きっと火の玉、火の粉辺りだろう。ただ、上級ダンジョンになると、本当に槍なんかを使って開けなきゃいけないほど凄い罠もある。まあ、初級ダンジョンの宝箱にはほとんど罠が無いから、ちょっとびっくりするぐらいの罠だとおもうぞ。」



 「え?火の、、、」


 {おぉうい!言うな!言うなって!宝箱の罠が何なのかってね、魔族か魔王か魔物か魔剣のラーシャだったら分かる事なの!魔力が溜まってできたダンジョンだから、俺達には他の情報が見えるの!だ、か、ら、お前が言ったら、俺の事がバレるの!わかる!?ったく、もう、、、。}


 わかった、分かったから落ち着け。


 「ん?どうした?」


 「いや、火の、、魔法ってそんなにいっぱいあったんだーって、思って、、、、。」


 「ああ。宝箱の得意な罠は火魔法と毒霧だからな。あ、毒霧は、色で見分けることが出来るぞ。」


 「そうなんですか、、、。じゃあ、もう開けましょうか?」


 「そうだな。」



 シリルさんが箱を開けると、炎の玉が真上に飛び出した。



 「おお、これは、、、、運がいいな。」


 そう言って、シリルさんが鈴のようなものを取り出した。


 「なんですか?それ?」


 「これはな、こうやって、振ると、魔物が離れていくんだよ。ただ、ダンジョンでは使えないけどな、、、。というより、ダンジョンで貰った魔物関連のアイテムは、殆どダンジョンの魔物には使えないんだよな、、、、。」


 {まあ、ダンジョンと野生は違うからな。}


 そうなのか?でも、同じ魔物もいるじゃないか?


 {そうなんだけどな、ダンジョンは魔素の塊で出来たところだけど、ダンジョンの外は魔素は帆飛んだ無いんだ。つまりな、、、簡単に言うと、コミュニケーションは取れるし、仲間意識もあるけど、野生の魔物はダンジョンの中に入れないし、ダンジョンの魔物はダンジョンの外で生きていけないんだ。まあ、神、又は精霊が入り込んでる魔物だったら出来るらしいけど。}


 精霊が入ってる魔物って、あの伝説のフェンリルとか、古竜の事か?


 {まあ、そんな感じかな。あと、上級の竜種は殆ど精霊が入ってるぞ。}


 

 「じゃあ行くか。下層のボスは土竜だから、気合入れておけよ。」


 「土竜って凄い強そうなイメージなんですけど、、、、。」


 「まあ、二人なら多分大丈夫だ。いざとなったら俺も加わるから安心しろ。じゃあ、行くか。」


 「「はい」」


 こうして俺達はボス部屋を後にした。



 皆さん、大事な話があります!!前の茶番みたいに飛ばさないでください!!!!!!


 タイトルを変えます!!!!いや、ネタバレになるんですけど、でも、やっぱりタイトルダサいので変えます。(仮)


 「勘当されたので冒険者始めます。」➔➔➔「勘当されて冒険者したら、世界最強の魔王になってました。」


 大体こういうタイトルにしたいんですけど、いい案あったら感想で教えてください。正式には次の話で書きます。


 あと、クリスマスや、年末年始の忙しさで長い間おやすみさせて頂いておりました。すいませんでした。これからは、本業の方が忙しいのでこれからは週一投稿になると思います。



 あと、一番大切な事は、題名の案、感想で教えて下さい!!!!!!!あと、小説の感想も頂けるとやる気でます。取り合えず感想下さい!!!!!マジで考え尽くしてアレ(上)になったんです!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ