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次はアナタかもしれない

 2番目の"わし"が・・・・・・。


 [Episode 2+]は、はっきり言ってネタに走ったオマケです。"if"程度の扱いですからぁ。


 今日もスマホにわしからわしへのメッセージが届く。ややこしい。他愛のないモノから緊急を要するモノまで。


「チーとな幼女エルフか」

 返信してから画面を見つめて、つぶやいた。


 魔が差したとしか言いようがない。

 幼女のエルフを自分が誂えるならどんな風に仕上げるかと。

 ストアで、幼児を自分のPCに選べるアプリを探した。どんな内容のゲームかなんて関係なく探した。


 実際に可能かどうかなんてDLしてからじゃないと判断できないから、幾つも入れてみた。

 DLが終わる頃、機種のアップデートが始まった。これ残念だけど強制なんだよね。


 再起動して本体の再認証でパスを入れて、先に入れておいたアプリを起動させてみる。


「あー、こりゃ違う。親とか、兄、姉って設定のキャラじゃなくてだな…」

 少し惜しいなと思うのとまるで違うのをより分けていくが、まだ及第点を満たすモノが見つからない。DLしてた全部の選別を終えてしまった。

 他に思いつくこともないので、も一度ストアで物色を始めるが、なんとも眠くなってきた。


 おや?


 眠い目をこすりながら、気になる提供元のネームを見つけた。

 "YAB-AI.LAB."って、以前からネットで都市伝説まがいの噂があるとこだよな。たしか魂を吸われるとか奪われるって時代錯誤みたいなのが。

 まさかなと思いながら、内容はと見ると自由なキャラを作って、バーチャル世界でのんびりスローライフ? 

 都会でも田園でも、生き方も自由だと。ほほーーっ。


 ものは試しだ。とりあえずダウンロードした。


 あ。そだ。またマルチのほうがいいのかな。

 苦ソーシャルゲーだったらアンインストすりゃいいだけだけど、手間が増えるのも嫌だからソロでいくべ。


 起動させようとすると、更新と追加ファイルのダウンロードが始まった。また待たすのかよ。

 あかん、眠い。時間も時間やし明日も仕事やし、もうこれ以上夜更かしできん。



 充電用のケーブルを継いでから、枕を抱えた。



 どこからともなく声が聞こえてきた。

『あのーすいません、お時間よろしいですか』

『はあ、どちらさま?』

『申し遅れました。私くしチュートリアルナビゲーターのアイ(17)と申します』

『はいぃ?』

『"かっこひらく・じゅうなな・かっことじる"ってナニ?』

『設定です。永遠の17歳です。お忘れ無く』

『そのアイさんが、どのようなご用件でしょうかねぇ』

『ですからキャラ設定のお手伝いに参りました』

『キャラ設定の手伝いとかいらんよ』

『そこをなんとか。ノルマがあるんです。助けると思って手伝わせてください』

『なんで』

『給料を支払ってもらえないんです。家にはお腹をすかせた弟と妹がいて・・・・』

『うそだろ』

『バレました?』

『だって、夢の中だし』

『ちっ』

『おやすみ-』


 目が覚めました。天候はいいらしく外から小鳥の鳴く声が聞こえてきます。清々しい目覚めですな。わっはっはっはっは。


 へんな夢を見たな。

 時計を見て予定の時間近くに起きたなと、鳴り出す1分前なので手を伸ばして切っておく。

 タイマーで目覚ましより少し早くテレビの電源が入っているからの目覚めなのだ。


 スマホから充電ケーブルを抜き鞄に入れる。

 野菜ジュースとジャムをたっぷりつけた食パンに噛みつきがさごそと身支度する。


 なれたペースで動くと支度も予定通りになるのだが、これが早起きすると余裕ぶっこいて全体にスローペースになって時間が足らなくなり、少し寝坊しただけでハイペースで事を終えて時間が余ってしまったりと、一日のスタートから歯車がかみ合わなくなる。

 今朝は、順調に進みすこぶる調子がいい。自宅を出て、昨夜ダウンロードが途中までだったことを思い出した。

 鞄から取り出し開いてみると更新ファイルのダウンロードはおろか、キャラメイクまで終わっていた。



 なんですとーーーー!



 キャラはすこぶるイイ出来みたいだけど、もう時間がないのでゲームそのものは帰宅してからにしようと決めて出勤に急ぐ。

 なにかとこの手のゲームは最初にじっくり時間を掛けて吟味しながら進めておかないと後で困るのはプレヤーだ。


 バス停で待つ時間も、乗ってボーッと流れていく風景だけを見ているときも、ランチを食べ終えてフーッとため息をつくときも、一切当該アプリは起動しなかった。

 仕事? ちゃんとやったよ。たぶんね。


 正直に言うと、あまり手に着かなかったのは認めよう。

 ランチにナニを喰ったか思い出せない程度だ。些細なことよ、がはははは。


 自宅に帰り着き、テーブルの上に置いた。

 まず深呼吸をしてからおもむろに持ち上げる。


 なぜか正座している、わし。


 親指を当てクイッと押すとスリープが解除される。

 該当アプリのタスクを選び画面を確認すると、かわいい長耳族の子供が白いワンピを着てターンテーブルの上に乗っているかのように回転している。

 画面の下には『アナタの存在を世界に登録しています。(Now writing the Akashic-record.)』と表示され、横に決定済みとしてステータスが表示されている。



名前:ビット・チャネル(Bit Ch)

種族:エターナル エルフ

性別:あばずれ

年齢:5歳

称号:傾国の幼女

備考:闇落ちすると、サキバスの元締め。闇落ちしなくても、大丈夫。きっとなれます。だって太古のピッチだもん。



「なんじゃこりゃー!」


 読んで頂いてありがとうございます。


 もう一度言っておきます。二番目の"わし"です。敵の館で、スキップをして自らメンタルをすり減らせた、あの"わし"のリアルです。

 ネタです。あくまでもネタですから。


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