チートでなくス・キ・ル
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皆殺しではありませんが、ゲスくはなります。
どんな状態異常も改善するポーションは、ログイン報酬で貯めていたポイントでガチャったときの景品だ。
貧乏性で、これまで使いそびれていたアイテムだ。
このアバはメイン職業が双剣士でサブに忍者をしている。
女性アバ専用のイベント報酬をゲットするためのアバだ。
正規版の報酬で出てくる装備は、比較的女性アバ専用が男性専用よか性能がなぜかいい。
つまり同レベルなら、男よかイベント報酬の装備で固めた女が強いことになる。
「そいっ!」
状態異常はなくなったので、押さえつける男をかいくぐり忍者スキルの[縄抜け]を使い拘束を解いた。
装備を斬度の高いセットに換装してから、忍者スキル[影分身]で、ボットと影を計3体呼び出した。即、掃除を始めさせる。
「うげっ、手が……ぐっ」
わしに胸とか悪戯を繰り返していた男の頸を落とすと、影は焼きごてを向けていた男の腕を切り落とす。そのまま刃を喉に突き刺し、止めとする。
レベルから来る装備上限ぎりぎりの武器を持つことにしている。切れ味最高だ。
「どこから湧いた。殺れ」
リーダーが叫ぶと手下どもが武器を抜いた。
ボットの2体はメインイベントをクリアして手に入れたものだ。わしは途中でわしはメイン職業を変えたが、この2体はそのままの剣士と格闘家なので、今のわしよかレベルが高い。残り一体はわしのコピーで影と呼んでいる。
ボットはギルドに設置された専用エリアでしか呼び出せない。そこでは自分のボットの他にフレンドとクランからも借り受けられる。借り物でも経験値は与えられるのが借り賃てところで、別パーティパーティでなら同時存在もオケだったりする。
またスキルの中には自分のボットで時間制限付きだが、任意に呼び出せるものがあり、なかでも忍者スキル[影分身]は、自己の影を追加できる。
ただ装備は、コピーしてくれないので、わしの以前のものを使わせている。
ボットは各々の護衛に向かわせ、わしと影は獲物を持っていなさそな売人のリーダーと客に向かう。
わしらの動きを見て手下と護衛が身構えた。ボットが手下に一撃をいれて護衛と対峙した。
わしと影は体勢が崩れた手下を屠ってからリーダーと客をそれぞれ相手する。
リーダーは武装こそしてなかったが、懐にナイフは持っていたようで、右から切りつけると受けるように出してきた。そこを左からなぎ払う。肘から先を断てば、かばうように当てる指を切断する。双剣の相手になれてないようで簡単だった。
わめいているが気にしない。
ボットを見ると対人訓練しているだろう護衛達もあと少しだが、いまになって攻撃が入っていない。スキルの残り時間が気になる。
「パァン!」
客の前で両手を力なく垂らした影が、顔面に散弾を受けて膝を着いてそのまま崩れるように床に倒れた。
リーダーの膝の肉をなぎ払い、すぐに移動できないようにして影にダッシュで近づく。腰を落とし抱き上げるとHPは無い。頬に手をやり、ねぎらいの言葉をかける。
銃とナイフを左右に客は形勢逆転に気をよくしたかにやにやしながら、銃口を向けてきた。
「お前とあいつらの武器も捨てさせて、着ているものを全部脱げ。そうすれば命だけは助けてやるぞ」
首を振り、ゆっくりと影を俯せに寝かせ、中腰のまま、双剣を構え右へ左へと誘導してみた。
銃をわしの頭部に向けたまま、向きを変えるぐらいで移動はしない。
誘いには乗らないつもりだろう。
影に対して散弾を撃ったことから、短い銃身内部にライフリングのない形式だろう。発砲の名残か撃鉄のあたりから時折煙が見える。回転式のシリンダーはない。グリップは近代のようなピストルのように太く下に垂れてなく、なだらかに後方へ流れている。。銃身付け根に照門はなく、銃口は昭星らしき飾りはなくわずかに広がっている。
「はやく覚悟を決めるんだ。言ったとおりにしないと、腹に穴が空くぞ」
男は声を荒げて脅してくる。
わしはため息をついて両腕をだらんと垂らし、切っ先を床に向けた。
「そのまま武器を落として、防具を外せ」
「バカか?」
「聞こえていなかったのか! はやく武器を捨てろ」
「もういい。やれっ」
攻撃を当てずに、回避を繰り返していたボット達はわしの声を合図に護衛へとどめを刺した。
「おいっ、そんなことをしてただではおかんぞっ」
わめき出す。やれやれだ。双剣を腰の鞘に刺し、腕を組んだ。
「武器は捨てろと言ったんだぞ」
声が震えている。ボットに護衛を殺られ、焦りが出始めたのだろう。銃ともう片方の剣をわしに向ける。
嗅覚がないから、確診はなかったが、こいつの反応で自信がもてた。銃が撃てるなら、剣は必要ないはずだ。間違えてったら自業自得なだけだしな。
あーー一方的な展開に気持ちがのらない。
そろそろスキルのタイムリミットだ。
背後から、体当たりしようとしていたのか、ずりずりと寄ってきていたリーダーの脚を切断した。
「おいっ、俺を誰だと思っているんだ。こんなことをして」
「はい、はい。心配には及びませんよ」
頬への接触で復活させていた影が背後から客を達摩にする。同じくリーダーも達摩にして、ボットに運ばせたあたりでスキルは切れた。
喚いていた2体の達摩は出血多量で、もうゼイゼイといきをするだけになっている。
調合の練習に作ったわし謹製の下位ポーションを傷口に振りかけると、見る間に出血は止まった。口にも入れてやりHPをほんの少しだけ回復してやる。
床に転がってすこし暗くなりつつある焼きごてを拾い上げ、額に生涯奴隷の印を押し当てる。うれしいんだよなあ。おまえらが聞きたかった音楽を、自ら奏でられて、本望だろう。
そして頸の下、ネクタイの結び目になる当たりに、性奴隷の印を押す。白目を剥いていたので、リアクションが薄い。売れる芸人には成れないぞ。
わしには関係なかったが、聞かされて胸くそが悪かったので、母親の前で娘に対してやった行為を味わって貰った。
いっそアレをちょん切ろうかと思ったが、なんか汚物を斬る決断が出来ず考えを変えて、俯せにして腰椎をぐりっとしてみた。これでよし。
記念に、銃と焼き印を貰っておこう。アイテムボックスへしまう。
また服を買わなくちゃいけないかな。置き土産となる落書きをしてからログアウト。
お読みくださりありがとうございます。